白血球や血小板が多い場合、慢性骨髄性白血病の可能性は高いですか?
慢性骨髄性白血病の可能性はありますが、白血球や血小板が増加する原因は多々あります。
一般的には白血球や血小板の増加によって慢性骨髄性白血病(CML)の存在が疑われます。
その上で通常認められないさまざまな成熟段階の白血球が増えており、好塩基球の増加があれば強くCMLが疑われます。この段階で血液専門医を受診できることが望ましいでしょう。
最終的には、染色体検査によりフィラデルフィア染色体(BCR::ABL1融合遺伝子)と呼ばれる染色体が確認できるとCMLと診断できます。
CMLの血液検査の特徴は、数万~数十万/μlの白血球数増加とさまざまな成熟段階にある幼弱な白血球細胞の増加です。それに加え、好塩基球がほぼ全例で増加し、しばしば好酸球増加も伴うとされます。
また、軽度の貧血がみられ、血小板数は30~50% の患者さんで増加します。一方、白血球増多の原因の多くは感染症など反応性であり、血小板増多の原因も85%が反応性のものです。
このように白血球や血小板が増加する原因にはCML以外にも多々ありますので、血液検査だけで判断することはできませんが、白血球と血小板増多はCML診断の手がかりになると言えるでしょう。
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最終更新日:
東京慈恵会医科大学 総合医科学研究センター 悪性腫瘍治療研究部 腫瘍 血液内科
村橋 睦了 監修
(参考文献)
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