高齢者が慢性骨髄性白血病になり、治療しなかった場合の余命(生存率)はどのくらいですか?
高齢者の慢性骨髄性白血病未治療時の正確な余命は不明ですが、急性転化期に至ると数ヶ月で生命予後が厳しくなる可能性があります。
高齢者が慢性骨髄性白血病(CML)になり、治療を受けなかった場合の正確な余命や生存率に関する具体的なデータは現時点では報告されていません。
しかし、以下の点を考慮する必要があります。
- CMLは一般的に緩やかに進行する病気です。治療を受けない場合でも、数年間は症状が顕著に現れない可能性があります
- 適切な治療を受けた場合、CMLの5年生存率は約90%と非常に高くなっています
- 高齢者の場合、CMLの進行速度や合併症のリスクが若年者と異なる可能性があります。また、全体的な健康状態や他の病気の有無も余命に影響を与える可能性があります
- 治療を受けない場合、病気が進行し、最終的には急性転化期に移行する可能性があります。この段階では、余命が最短で数ヶ月になってしまう可能性があります
したがって、高齢者がCMLと診断された場合、治療のメリットとデメリットを慎重に検討し、個々の状況に応じて最適な治療方針を決定することが重要です。
治療を受けない選択をした場合の正確な余命予測は困難ですが、治療を受けた場合と比較して、一般的に余命は短くなる可能性が高いと考えられます。
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最終更新日:
富士在宅診療所 一般内科
本間 雄貴 監修
(参考文献)
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「慢性骨髄性白血病」とはどのような病気ですか?
血球を産生する造血幹細胞に異常が起こる血液のがんのひとつで、白血球や血小板が異常に増える病気です。
慢性骨髄性白血病の原因は何がありますか?
造血幹細胞にフィラデルフィア染色体という染色体異常が生じ、血液細胞ががん化することが原因です。
慢性骨髄性白血病ではどのような症状がありますか?
疲れやすさ、体重減少、発熱が一般的です。進行すると脾臓の腫れによる左上腹部の違和感、感染症のリスク増加、貧血による息切れや動悸、頭痛、目のかすみ、手足のしびれが現れます。
慢性骨髄性白血病には初期症状はありますか?
初期には症状が乏しいことが多いです。疲れやすさ、体重減少、発熱がみられることがあります。
慢性骨髄性白血病の場合、主にどのような治療をしますか?
チロシンキナーゼ阻害剤という薬を主に使用します。造血細胞移植を行う場合もあります。
慢性骨髄性白血病が疑われる場合、何科を受診したらよいですか?
内科(血液内科)を受診してください。
慢性骨髄性白血病のセルフチェックはできますか?
解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。
慢性骨髄性白血病は主にどのような薬で治療しますか?副作用はありますか?
チロシンキナーゼ阻害薬が主に使用され、代表的な薬はイマチニブ、ニロチニブ、ダサチニブです。副作用には胃腸の不調、疲労感、皮膚の異常、むくみ、筋肉や関節の痛みがあります。
慢性骨髄性白血病で薬が効かない場合、どうしたらよいですか?
治療選択肢には別のTKI(イマチニブ、ニロチニブ、ダサチニブ、ポナチニブ)、アシミニブ、造血細胞移植、化学療法があります。
慢性骨髄性白血病の場合、日常生活で気を付けることはありますか?
薬の服用、副作用の管理、定期検査、感染予防、健康的な生活習慣が重要です。
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