慢性骨髄性白血病で長生きできる人の特徴に早期発見はありますか?放置してしまった場合、長生きできませんか?
慢性骨髄性白血病は慢性期での早期発見・治療が長期生存の鍵です。放置すれば急性転化期へ進行し、予後が悪化します。
慢性骨髄性白血病(CML)において、早期発見は長生きできる人の特徴のひとつです。
CMLは、状態によって慢性期、移行期、急性転化期(急性期・芽球期)の3つの病期に分けられます。早期発見、特に慢性期での診断は、長期生存の可能性を高めます。
慢性期のCMLは以下の特徴があります。
- 症状が比較的穏やかで、3〜5年ほど続きます
- 約85%の患者さんがこの時期に診断を受けています
- 適切な治療を行えば、慢性期を維持することができます
一方、放置した場合の影響には以下の特徴があります。
- 3〜5年後に移行期を経て急性転化期へ進行する可能性があります
- 移行期や急性転化期では治療が困難になります
- 急性転化期では急性骨髄性白血病と似た症状が現れ、より深刻な状態になります
したがって、早期発見と適切な治療を受けることが、CML患者さんの長期生存に重要です。放置すると病気が進行し、長期生存の可能性が低下します。
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最終更新日:
富士在宅診療所 一般内科
本間 雄貴 監修
(参考文献)
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「慢性骨髄性白血病」とはどのような病気ですか?
血球を産生する造血幹細胞に異常が起こる血液のがんのひとつで、白血球や血小板が異常に増える病気です。
慢性骨髄性白血病の原因は何がありますか?
造血幹細胞にフィラデルフィア染色体という染色体異常が生じ、血液細胞ががん化することが原因です。
慢性骨髄性白血病ではどのような症状がありますか?
疲れやすさ、体重減少、発熱が一般的です。進行すると脾臓の腫れによる左上腹部の違和感、感染症のリスク増加、貧血による息切れや動悸、頭痛、目のかすみ、手足のしびれが現れます。
慢性骨髄性白血病には初期症状はありますか?
初期には症状が乏しいことが多いです。疲れやすさ、体重減少、発熱がみられることがあります。
慢性骨髄性白血病の場合、主にどのような治療をしますか?
チロシンキナーゼ阻害剤という薬を主に使用します。造血細胞移植を行う場合もあります。
慢性骨髄性白血病が疑われる場合、何科を受診したらよいですか?
内科(血液内科)を受診してください。
慢性骨髄性白血病のセルフチェックはできますか?
解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。
慢性骨髄性白血病は主にどのような薬で治療しますか?副作用はありますか?
チロシンキナーゼ阻害薬が主に使用され、代表的な薬はイマチニブ、ニロチニブ、ダサチニブです。副作用には胃腸の不調、疲労感、皮膚の異常、むくみ、筋肉や関節の痛みがあります。
慢性骨髄性白血病で薬が効かない場合、どうしたらよいですか?
治療選択肢には別のTKI(イマチニブ、ニロチニブ、ダサチニブ、ポナチニブ)、アシミニブ、造血細胞移植、化学療法があります。
慢性骨髄性白血病の場合、日常生活で気を付けることはありますか?
薬の服用、副作用の管理、定期検査、感染予防、健康的な生活習慣が重要です。
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