子どもの糖原病について教えてください。

子どもの糖原病はまれな遺伝性の病気で、タイプにより症状と進行の速さが異なります。

解説

糖原病は、グリコーゲン(エネルギー源のひとつでブドウ糖の塊のこと)の合成・分解やブドウ糖代謝に関与する酵素や輸送体(ブドウ糖を運ぶ役割を持つタンパク質)の先天的な欠損によって生じる、遺伝性の病気です。

子どもの糖原病には、主に以下のタイプがあります。

  • Ia/Ib型(フォン・ギールケ病)は、生後3〜6か月ごろに発症し、空腹時の重度低血糖、肝腫大、成長障害、乳酸アシドーシスを起こします。Ib型では好中球(白血球の一種)減少や繰り返す感染症がみられます。
  • II型(ポンペ病)は新生児期から乳児期に発症する型では、心筋症や筋力低下、呼吸障害が急速に進行し予後が悪いですが、小児~成人発症型では進行が緩やかです。
  • III型(コーリ病 / フォーブス病)は乳児期から幼児期に発症し、肝腫大と低血糖を認め、IIIa型では思春期以降に筋力低下が進行します。
  • IV型(アンデルセン病)は乳児期に発症し、肝硬変と成長障害を伴い予後が悪いですが、進行の遅いタイプも報告されています。
  • VI型(ハース病)およびIX型は幼児期〜学童期にかけて発症し、軽度の低血糖や肝腫大がみられますが、成長とともに自然に改善することもあります。

子どもの糖原病は、まれな先天性の病気であり、専門の医療機関できちんと診断し、食事療法を中心に適切な治療を受けることが大切です。

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医療法人社団メレガリ うるうクリニック関内馬車道 糖尿病・内分泌科

濵﨑 秀崇 監修

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