肺がんの遺伝子治療について教えてください。
現在、国内で肺がんの遺伝子治療は承認されていません。
一般に遺伝子治療とは、欠陥のある遺伝子を修正または置換することにより病気を治療する治療方法を指します。
現時点で肺がんの遺伝子治療として承認されたものはありません。
分子標的治療は、がん細胞の増殖に関与する特定の分子を標的とする治療法です。これは遺伝子治療とは異なります。
分子標的治療薬はEGFR遺伝子変異などの特定の遺伝子変異がある場合にのみ使用されるため、治療を用いるかを判断するには、腫瘍組織やがん細胞が含まれる胸水などを採取し、遺伝子検査が必要です。
個々の患者さんにおける適切な治療法は、病気の重症度や悪性度、症状の状態や合併している病気によって異なります。症状が進行していると、充分な治療の効果が得られないこともありますので、気になる症状がある場合は、早めに医療機関を受診するようにしましょう。
公開日:
最終更新日:
京都大学医学部附属病院 呼吸器内科
山形 昂 監修
(参考文献)
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