肥満(単純性肥満)のセルフチェックだけでは判断できないことはありますか?
太った原因が病気や薬でないか、脂肪のつき方、無症状で進む合併症の有無は判断できません。
体重や腹囲を測るセルフチェックは、現状を把握するための大切な第一歩ですが、肥満に関して医学的に非常に重要な判断を、自分で行うことには限界があります。
まず、太った原因が単なる食べ過ぎ(単純性肥満)なのか、あるいは甲状腺の病気やホルモン異常、服用している薬の副作用によるものなのかを特定することは、自分だけでは困難です。これらは血液検査などを行わなければ、単なる生活習慣のせいだと勘違いして見落としてしまう恐れがあります。
また、BMIが標準範囲内であっても、筋肉が少なく内臓脂肪が多いタイプなのか、逆に筋肉量が多いタイプなのかなど、家庭での測定では正確に評価できません。さらに、高血圧や糖尿病、脂質異常症といった合併症は、かなり進行するまで自覚症状がないことが多く、本人が体調に問題ないと感じていても、体内では着々と病気が進んでいることがあります。
同じ体重であっても、年齢や持病の有無によって、将来の心筋梗塞や脳卒中を招くリスクの高さは大きく異なります。もし、急激に体重が増えたり、いびきや日中の強い眠気を感じたりするなどの異変がある場合は、数字の管理だけで済ませるべきではありません。一度医療機関で精密な評価を受けることが、将来の健康を守る確実な一歩となります。
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編集・監修基準について
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福岡ハートネット病院、井林眼科・内科クリニック 糖尿病・内分泌科 福岡ハートネット病院 糖尿病内科部長
井林 雄太 監修
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