肉腫のステージIIでは、どのような治療を行いますか?
広範囲な外科手術が中心です。悪性度が高いため、術前・術後に化学療法や放射線療法を組み合わせることがあります。
ステージIIの肉腫は、遠隔転移はないものの、腫瘍の悪性度が高い、またはサイズが大きい(5cm超)状態を指します。ステージIと比べて再発や転移のリスクが高いため、より積極的な治療が必要となります。
治療の基本は、ステージIと同様に腫瘍を完全に取り除く「広範切除術」です。しかし、悪性度が高いことから、手術単独では不十分な場合が多く、手術と他の治療法を組み合わせる「集学的治療」が行われます。
具体的には、手術前に化学療法や放射線療法を行い、腫瘍を小さくしたり、がん細胞の勢いを弱めたりしてから手術を行う「術前補助療法」や、手術後に再発・転移を予防する目的で化学療法や放射線療法を行う「術後補助療法」が検討されます。
どの治療法を組み合わせるかは、肉腫の種類、悪性度、発生部位、患者さんの全身状態などを総合的に判断して決定されます。


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まつだ整形外科クリニック 整形外科
栗原 信吾 監修
(参考文献)
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