甲状腺眼症の場合、主にどのような治療をしますか?
主に薬物療法、手術療法が行われます。放射線療法が行われることもあります。
甲状腺眼症の治療では、薬物療法や放射線治療、手術療法などが行われます。
具体的な治療法としては以下のようなものが挙げられます。
- ステロイド・パルス療法
- 経口ステロイド投与
- 放射線治療
- 手術
- トリアムシノロン局所注射
- ボツリヌス毒素局所投与
以下でそれぞれの治療について説明します。
ステロイド・パルス療法
多量のステロイドを短期間で投与する治療法です。投与方法は注射で、中等症以上の場合に行われます。強力な治療であり、重篤な副作用の危険性もあるため、入院が必要です。
経口ステロイド投与
ステロイド・パルス療法後に行われることが多いです。症状の再発がないかを確認しながら徐々に投与量を減らしていきます。通常は3~6ヶ月で内服を中止することができます。
放射線治療
35歳以上で中等症以上の患者さんに対して行われます。ステロイド・パルス療法と併用して行われることもあります。一般的には2週間で10回の放射線照射が行われます。
手術
目の機能を回復させたり、見た目を戻したりするために、眼窩減圧術、外眼筋手術、眼瞼手術などが行われます。最重症の患者さんでステロイド・パルス療法の治療効果が十分でない場合には、緊急で眼窩減圧術が行われます。
トリアムシノロン局所注射
軽症でまぶたの炎症がある場合は、トリアムシノロンの注射によって炎症を抑えることがあります。
ボツリヌス毒素局所投与
まぶたの吊り上がりや軽症、中等症の斜視がある場合は、ボツリヌス毒素の注射が行われることがあります。
また、甲状腺機能亢進症が背景にある場合は、抗甲状腺剤投与、放射性ヨード内服療法、甲状腺摘出術なども行われます。
公開日:
最終更新日:
東日本橋内科クリニック 眼科
恒矢 美貴 監修
(参考文献)
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