甲状腺眼症の重症度はどのような基準で診断されますか?
症状に応じて三段階に分けられています。
甲状腺眼症の重症度は症状に応じて三段階に分類されます。
最重症
以下のような症状がある場合は最重症の眼症に分類されます。
失明の危険性があるため、すぐに医療機関を受診しましょう。
中等症から重症
以下の症状にひとつでも当てはまる場合、中等症から重症に分類されます。
- 2mm以上のまぶたの吊り上がり(開いているときの目の大きさが10mmを超える)
- 顔の形の変化
- 18mm以上の眼球突出
- 物が二重に見える
失明の危険性はないものの、目の機能に障害を及ぼすため、治療が考慮されます。
軽症
以下の症状に当てはまる場合、軽症に分類されます。
- 2mm未満のまぶたの吊り上がり(開いているときの目の大きさが8〜10mm)
- 筋肉や脂肪などに軽度の炎症がある
- 15〜18mm未満の眼球突出
日常生活への支障はそれほどありませんが、治療によるメリットが副作用などのデメリットを上回ると考えられた場合、治療が行われることがります。
専門の医師以外が、まぶたの吊り上がりや眼球突出について正確に計測することは難しいです。そのため、これらの症状が疑われる場合は、専門の医療機関を受診するようにしましょう。
公開日:
最終更新日:
東日本橋内科クリニック 眼科
恒矢 美貴 監修
(参考文献)
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