慢性疼痛の場合、主にどのような治療をしますか?
治療は多岐にわたります。痛みの種類や強さなどに応じて、お薬による治療、ストレッチ、生活習慣の改善などを行います。
慢性疼痛の治療は多岐にわたります。痛みの原因や種類、強さ、患者さんの全体的な健康状態などに応じ、多面的なアプローチが必要です。
なお、治療に取り組むときは、痛みをゼロにするのは難しいことを理解することが大切です。慢性疼痛の治療では、痛みの軽減や日常生活の質の向上が目標となります。
慢性疼痛の主な治療方法は、以下の通りです。
お薬による治療
非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)
炎症を伴う痛みを緩和します。
鎮痛薬
痛みを和らげる効果があります。
抗てんかん薬
神経性の痛みに効果があります。
抗うつ薬
痛みを和らげると同時にうつ症状を改善します。
オピオイド(医療用麻薬)
重度の痛みに対して使用されることがありますが、依存性に注意が必要です。
お薬以外の治療
物理療法
ストレッチ、筋力トレーニング、電気刺激療法などにより、痛みや身体機能を改善します。
神経ブロック
神経やその周囲に直接お薬を注入したり、高周波の熱・電気・アルコールなどで神経機能を停止させたりして、痛みを遮る方法です。
手術
一部の病気では、手術をすることで慢性疼痛が改善すると報告されています。
リハビリテーション
ストレッチ、筋力トレーニング、電気刺激療法などにより、痛みや身体機能を改善します。運動は、身体能力の改善だけでなく痛みにも有効と言われています。
心理的アプローチ
痛みに対する考え方や反応の仕方を変える訓練をする認知行動療法や、マインドフルネスという瞑想法などで、痛みをよりよく管理します。
その他
一部の病気では、鍼灸治療やマッサージによって痛みが改善する可能性があります。
このほか、運動・食事・睡眠といった生活習慣の見直しも、痛みの感じ方の改善などの点で大切だと考えられています。
新百合ヶ丘総合病院 脳神経内科
武井 悠香子 監修
(参考文献)
慢性疼痛治療ガイドライン作成ワーキンググループ. 慢性疼痛治療ガイドライン. 真興交易 医書出版部. 2018
厚生労働省. 今後の慢性の痛み対策について(提言). 厚生労働省. 2010
日本ペインクリニック学会.“神経障害性疼痛薬物療法ガイドライン 改訂第2版”.日本ペインクリニック学会.https://www.jspc.gr.jp/Contents/public/kaiin_guideline06.html,(参照 2024-03-07).
慢性の痛み情報センター.“慢性の痛みでお悩みの皆様へ”.慢性の痛み情報センター.https://itami-net.or.jp/,(参照 2024-03-07).
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