慢性疼痛
と症状の関連性をAIで無料でチェック
更新日:2024/03/28
あなたの症状と慢性疼痛の関連をAIでチェックする
慢性疼痛について「ユビー」でわかること
※コロナの症状を確認したい方はコロナ症状チェックから
慢性疼痛と特に関連する症状について
次のような症状がある方はご注意ください。
全身が痛む
- 症状の程度
- 違和感がある
- 自覚した時期
- 1日以内
- 自覚した時期
- 3日以上
手の指が痛い
- 症状の程度
- 日常生活に支障が出る程度に痛む
- 症状の頻度
- 初めての症状である
足首に症状がある
- 自覚した時期
- 1か月以上前から
- 自覚した時期
- 初めての症状である
- 自覚した時期
- 全く前ぶれのない突然の発症だった
手の指関節に症状がある
- 自覚した時期
- 1か月以上前から
- 症状の程度
- 日常生活に支障が出る程度に痛む
慢性疼痛とはどんな病気ですか?
「慢性疼痛」とは、痛みが治まるはずの期間を超えて長期間続く痛みの総称です。原因は多様であり、不明なこともあります。慢性疼痛はさまざまな要因が関係し、痛みをゼロにするのは難しいため、痛みの軽減や改善を目標に治療します。痛みが続く場合、ペインクリニックや整形外科を受診しましょう。
慢性疼痛への対処法は?
症状が続く場合には、医療機関を受診しましょう。痛みの原因を探ることが最優先です。その上で根本的な治療をする余地があるのか、鎮痛そのものが治療となるのかを見極めます。
慢性疼痛の専門医がいる近くの病院はありますか?
慢性疼痛の専門医がいる病院を見る慢性疼痛のQ&A
- A.
はい。ストレスや不安などがあると、神経が痛みに敏感になるとされています。
解説ストレスや不安・抑うつ・恐怖と痛みは、密接に関係しています。痛みはストレスや不安・抑うつ・恐怖により増強され、さらにストレスや不安・抑うつ・恐怖が増し、悪循環をきたします。
これには、以下のようないくつかのメカニズムが関与していると考えられています。ストレスホルモンの放出
ストレスによる身体反応として、コルチゾールなどのホルモンが放出されます。これらの物質は痛みに対する感受性も高めることがあり、痛みを増強させることがあります。
痛みの閾値の低下
ストレスや不安・抑うつ・恐怖は中枢神経系を興奮させます。痛みの処理に変化をきたし、より少ない刺激で痛みを感じやすくなります。
脳における感情と痛みの処理
感情や身体のさまざまな信号を処理しているのは、脳です。この脳において、感情と痛みを処理する領域は密接に関連しています。特に、扁桃体や前頭前野などの領域は、ストレスや不安と痛みの処理に共に関わっています。感情的なストレスがこれらの領域の活動を変化させ、痛みの経験を強化することがあると考えられています。
参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る慢性疼痛治療ガイドライン作成ワーキンググループ. 慢性疼痛治療ガイドライン. 真興交易 医書出版部. 2018
長井信篤. 慢性疼痛と心理社会的因子. 心身医. 2010, 50, p.1139-1144.
Emiko Senba. Anatomical study of pain that we pursued. PAIN RESEARCH. 2013, 28, p.197-217.
Sudhaus S, et al. 6ヶ月が経過した腰部椎間板術後患者の起床時コルチゾール反応と疼痛に関連した恐れ-回避と疼痛耐性. Appl Psychophysiol Biofeedback. 2012, 37, p.121-130.
森岡 周. 慢性疼痛の脳内メカニズム. Jpn J Rehabil Med . 2021, 58, p.1243-1249. - A.
解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。
解説以下のような場合、慢性疼痛の可能性があるため、我慢せずに受診することをおすすめします。
- 痛みが3ヶ月以上続いている
- 病気・怪我を治療したが、目安となっている治癒期間を超えて痛みが続いている
症状検索エンジン「ユビー」で質問に沿って回答を進めるだけで、無料で慢性疼痛の緊急度や関連する病気をチェックすることができます。ぜひご活用ください。
参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る慢性疼痛治療ガイドライン作成ワーキンググループ. 慢性疼痛治療ガイドライン. 真興交易 医書出版部. 2018
慢性の痛み情報センター.“慢性の痛みでお悩みの皆様へ”.慢性の痛み情報センター.https://itami-net.or.jp/,(参照 2024-03-07).
厚生労働省. 今後の慢性の痛み対策について(提言). 厚生労働省. 2010 - A.
怪我や病気などの痛みの原因が治った後や、怪我など明らかな原因がないのに痛みが続きます。
解説慢性疼痛は多くの場合、特定の「初期症状」というものは存在しません。
ただし、痛みが慢性化する前の段階で、次のような兆候があらわれることがあります。痛みの強さや性質の変化
痛みが時間とともに強くなったり、鋭い痛みから鈍い痛みへと変わったりするなど、痛みの質が変化したと感じることがあります。
感覚の鈍化または過敏
痛みを感じる部位の感覚が通常よりも鈍くなるか、または逆に非常に敏感になることがあります。
機能の低下
痛みによって日常生活の活動が困難になり、自由に動かしにくくなることがあります。
病気の種類や治療内容によっては、初期のうちから長引く痛みが予想されるような場合もあります。気になる場合は医師に相談してください。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る慢性疼痛治療ガイドライン作成ワーキンググループ. 慢性疼痛治療ガイドライン. 真興交易 医書出版部. 2018
慢性の痛み情報センター.“慢性の痛みでお悩みの皆様へ”.慢性の痛み情報センター.https://itami-net.or.jp/,(参照 2024-03-07).
厚生労働省. 今後の慢性の痛み対策について(提言). 厚生労働省. 2010 - A.
長く繰り返す痛みのほか、不眠や食欲低下、不安、うつ病などの症状が出ることもあります。
解説慢性疼痛の主症状は、長く繰り返す痛みです。ただし、その痛みの特徴は次のように非常に多様です。
痛みの質
重い、鈍い、焼ける、刺す、ピリピリする、などと感じることがあります。
痛みの強度
痛みは軽度から非常に強いものまでさまざまです。痛みの強度は日によって変わることがあり、時には一日の中で変動することもあります。
痛みの位置
痛みは体の特定の部分に局在することもあれば、広範囲にわたることもあります。
感覚の変化
例えば常温のものに触れたのに冷たく感じる、など、患部の感覚が変化することがあります。
また、慢性疼痛では痛みのほかに、抑うつ症状、不安、睡眠障害、疲労感、日常生活を送るための動作の低下、食欲減退など、多様な症状を伴うことがあります。これらの症状によって日常生活・社会活動に支障をきたすこともしばしばあります。
痛みが強く長くなると、慢性疼痛に伴うこれらの症状も悪化し、相互に悪循環してしまうことが知られています。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る慢性疼痛治療ガイドライン作成ワーキンググループ. 慢性疼痛治療ガイドライン. 真興交易 医書出版部. 2018
厚生労働省. 今後の慢性の痛み対策について(提言). 厚生労働省. 2010
日本ペインクリニック学会.“神経障害性疼痛薬物療法ガイドライン 改訂第2版”.日本ペインクリニック学会.https://www.jspc.gr.jp/Contents/public/kaiin_guideline06.html,(参照 2024-03-07).
慢性の痛み情報センター.“慢性の痛みでお悩みの皆様へ”.慢性の痛み情報センター.https://itami-net.or.jp/,(参照 2024-03-07). - A.
原因は多様で、特定できないこともあります。怪我・病気に、痛みの神経や心理的な問題が絡み合うと痛みが長期化しやすくなります。
解説「痛い」という感覚は、身体の各所からの痛みの刺激に対して神経が反応して興奮することによって脳に伝わります。原因は多岐にわたり、明確な原因を特定するのが難しいこともあります。
痛みの分類
以下3つの要素があり、これらの要素が相互に影響しあうことで長引く痛みが起こると言われています。
侵害受容性疼痛
怪我や病気による筋肉骨格・内臓などの損傷で起こる痛み。
神経障害性疼痛
痛みの刺激を脳に伝える神経、脳の痛みを認識する部位の障害により起こる痛み。
社会心理性疼痛
不安、恐怖、抑うつ、ストレスにより引き起こされる痛み。
痛みが想定を超えて長引く場合には、痛みの刺激が繰り返されて何度も神経が興奮するうちに、痛みに関わる神経が過敏になってしまうのではないかとも考えられています(疼痛感作)。痛みに関わる神経が過敏であるために、本来であれば痛みを起こさない程度のわずかな刺激に対しても痛みを感じるようになってしまいます。痛みが長期化すると、社会心理的な側面もより強くなって悪循環を起こしやすいと言われています。慢性疼痛の分類
多岐に渡りますが、大きくは以下のように分類されています。
「一次性」の痛み
線維筋痛症、慢性骨盤痛など明確な原因を特定できない慢性の痛み。
手術や怪我による痛み
手術や怪我の後に長引く痛み。
頭痛・顔面痛
片頭痛などによる慢性の痛み。
筋肉・骨の痛み
長引く炎症や、骨・関節の変形などに伴う痛み。
内臓の痛み
長引く炎症や、血流が悪くなる、圧迫されるなどによる痛み。
神経の痛み
神経が傷害されることによって感じる痛み。
がんによる痛み
日本では「慢性疼痛」とは分けて考えていますが、がんによって長引く痛みが起こることもあります。
参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る慢性疼痛治療ガイドライン作成ワーキンググループ. 慢性疼痛治療ガイドライン. 真興交易 医書出版部. 2018
厚生労働省. 今後の慢性の痛み対策について(提言). 厚生労働省. 2010
日本ペインクリニック学会.“神経障害性疼痛薬物療法ガイドライン 改訂第2版”.日本ペインクリニック学会.https://www.jspc.gr.jp/Contents/public/kaiin_guideline06.html,(参照 2024-03-07).
慢性の痛み情報センター.“慢性の痛みでお悩みの皆様へ”.慢性の痛み情報センター.https://itami-net.or.jp/,(参照 2024-03-07).
慢性疼痛について、医師からのよくある質問
- いつも痛みを感じていますか?
- 全身の痛みがありますか?
- 肩が痛みますか?
- 手の指関節に痛みがありますか?
- これまでに【膠原病・リウマチ・自己免疫性の病気】と診断されたことはありますか?
監修医師
診療科・専門領域
- 内科
- 呼吸器内科
- アレルギー科