手足がしびれるとき、受診の目安を教えてください。
ろれつが回らない、手足の動かしにくさなどの症状がある場合は救急外来や脳外科を受診しましょう。また、症状が長引く場合も受診しましょう。
さまざまな条件ごとに受診を急いだほうがよい場合と、急は要さないが受診をした方がよい場合に分かれます。
すぐに受診をした方がよい場合
脳の病気が疑われる場合
片側の手と足にしびれや動かしにくさがあれば脳の病気を疑う必要があります。顔のしびれや動かしにくさ、しゃべりにくさがあればより可能性が高くなります。
代表的な病気には脳梗塞、脳出血、脳腫瘍などがあります。
急に症状が始まった場合には、すぐに症状が進むことがあり早急な治療が必要になる場合が多いため、早めに救急外来や脳外科を受診しましょう。
熱中症や脱水症が疑われる場合
暑い日に急に両手足のしびれが始まった場合には、熱中症や脱水症の可能性があります。意識がはっきりしない場合などは特に注意が必要です。救急外来を受診しましょう。
過換気症候群が疑われる場合
不安や心配事があり、明らかに呼吸の回数が多くなっている場合には過換気症候群の可能性があります。ゆっくり呼吸をしても落ち着かない場合には、救急外来を受診しましょう。
急は要さないが受診をした方がよい場合
首の病気が疑われる場合
首の病気では、まず片側の手にしびれや痛みが起こることが多いですが、悪化すると、両手足の症状が出ることがあります。また、首の病気と腰の病気(足にしびれが出ます)の両方になる方も少なくはありません。
痛みがつらい場合やしびれが1〜2週間しても改善しない場合、整形外科を受診しましょう。
糖尿病が疑われる場合
徐々に始まった両手足のしびれの中で頻度が高いのは糖尿病です。健康診断で生活習慣病の可能性を指摘されたことがあれば、内科を受診しましょう。
女性ホルモンの乱れが疑われる場合
更年期の方や妊娠中、産後の方で両手足のしびれがある場合は女性ホルモンの乱れが原因のことがあります。産婦人科で相談してみましょう。
そのほかの場合
頻度が少ないものも合わせると、ほかにも両手足のしびれの原因となる病気はさまざまあります。1〜2週間様子をみても改善しない場合まずは内科を受診しましょう。その後、神経内科や膠原病内科、代謝内分泌内科など専門的な診察が必要になることがあります。
公開日:
最終更新日:
山田記念病院 整形外科 整形外科部長
濱畑 智弘 監修
(参考文献)
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