腹痛と下痢がある場合に考えられる病気には何がありますか?
胃腸炎など消化管の病気が考えられます。また、膵炎でも下痢を伴う場合があります。
下痢は胃や腸などの消化管の病気が関わっている場合が多いですが、全身性の病気で腹痛・下痢を引き起こすこともあります。具体的には、以下のような病気が考えられます。
食中毒などの感染性胃腸炎
下痢は体に悪いものを排除する生理現象でもあるので、口から入った細菌などの病原体を早く排出しようとして起こります。消化管の動きが活発になる際に、腹痛が伴うことがあります。
感染以外の腸炎
薬の副作用、腸の血の巡りが悪くなって起こるもの、もしくは炎症性腸疾患という腸に原因不明の炎症が起きる病気などで症状がでることがあります。
慢性膵炎
膵臓の働きが弱くなり、主に食事の脂肪分を分解する消化酵素が出にくくなることから、消化しきれていない便が下痢として出ることがあります。
過敏性腸症候群
胃腸に見た目の異常はないですが、動きや機能に異常が出ることで腹痛や下痢が起こります。
数ヶ月にわたって下痢や腹痛がつづく、緊張、疲れやストレスで症状がでるなどの特徴があります。
その他
ほかにも、甲状腺や消化に関わるホルモンの異常が起こる病気や食物アレルギーなどでも下痢と腹痛の症状がでることがあります。
新潟大学大学院医歯学総合研究科 消化器科
吉岡 藍子 監修
(参考文献)
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