間質性膀胱炎の場合、主にどのような治療をしますか?

生活の工夫や飲み薬から始め、不十分なら膀胱水圧拡張術やハンナ病変の焼灼、薬の膀胱内注入を行います。

間質性膀胱炎の主な治療は、①生活・食事の工夫、②薬(飲み薬と膀胱の中に入れる薬)、③処置・手術の3つに分かれます。完全に治す方法はまだないため、痛みをやわらげて生活の質を保つことを目標に、症状や病気のタイプ(ハンナ型か膀胱痛症候群か)に応じて段階的に進めます。

①生活・食事の工夫

まず行うのは、症状を悪化させやすい刺激物を控えることです。刺激物として報告されているものは、唐辛子・わさび・マスタード、コーヒーや柑橘類などが挙げられます。あわせて、精神的なストレスを避ける工夫も大切です。

②薬(飲み薬と膀胱の中に入れる薬)

下記のような薬を使用することがあります。

  • 飲み薬:痛みをやわらげる鎮痛薬や、心を鎮める作用のある抗うつ薬などを使います。すぐに始められますが、効き目には個人差があります。
  • ジムソⓇ(一般名:ジメチルスルホキシド/DMSO)の膀胱内注入療法:膀胱の中に薬を入れて炎症を抑える治療です。通院で受けられ、保険診療となっています。

③処置・手術

生活・食事の工夫や薬も活用しつつ、下記の処置を行うことは、診断だけでなく、症状の改善に有効です。

  • 膀胱水圧拡張術:眠っている間に膀胱に生理食塩水を入れてふくらませる、検査と治療を兼ねた処置です。
  • ハンナ病変の焼灼術:膀胱のただれた部分を電気メスやレーザーで焼く手術です。間質性膀胱炎(ハンナ型)では膀胱水圧拡張術にこの焼灼を加えることが重要とされ、保険診療となっています。
  • 膀胱を摘出する手術:いろいろな治療を受けても痛みが強く耐えられない場合に限って検討される、最後の手段です。

どの治療が向くかは、自分のタイプ(ハンナ型か膀胱痛症候群か)や症状によって変わります。担当医とよく相談して決めることが大切です。

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東京大学大学院医学系研究科 泌尿器外科学 泌尿器科

秋元 隆宏 監修

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