糖尿病があると脂肪肝はどのくらい起こりますか?
2型糖尿病の方では、約55%に脂肪肝があると推定されています。
2型糖尿病と脂肪肝は深く関係しており、糖尿病の方では脂肪肝を合併する割合が高いことがわかっています。ここでは、その頻度と注意すべき点について解説します。
2型糖尿病がある人の脂肪肝の頻度
「糖尿病診療ガイドライン2024」では、2型糖尿病患者の約55%に非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)があると推定されています。アルコールが原因の脂肪肝も含めると、この数字はさらに大きくなります。
また、2型糖尿病患者の約37%に、肝臓に脂肪がたまるだけでなく炎症や肝細胞の障害を伴う非アルコール性脂肪肝炎(NASH)があると推定されています。NASHでは、肝臓が硬くなる「線維化」が進み、肝硬変や肝がんにつながることがあります。
糖尿病と脂肪肝が重なった場合の注意点
糖尿病を合併した脂肪肝では、肝臓の線維化が進んだり、肝がんを発症したりするリスクが高くなるため、肝臓の状態を定期的に確認することが大切です。
さらに、脂肪肝は肝臓だけの問題ではありません。心筋梗塞などの心血管疾患とも関係しており、日本人の2型糖尿病患者を対象とした研究でも、脂肪性肝疾患を合併している方では冠動脈疾患の発症リスクが高かったと報告されています。
糖尿病で通院している方は、肝機能検査や腹部超音波検査など、必要な検査について医師に相談しましょう。
非アルコール性脂肪肝について、特に知りたいことは何ですか?
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(参考文献)
日本消化器病学会・日本肝臓学会. MASLD診療ガイドライン2026(改訂第3版)-代謝機能障害関連脂肪性疾患-[旧 NAFLD/NASH診療ガイドライン]. 南江堂. 2026.
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成城内科 消化器科
重松 秀 監修
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