ピーナッツアレルギーの場合、日常生活で気を付けることはありますか?

誤食防止が最も重要です。表示確認・外食時の申告・エピペン携帯が基本です。

ピーナッツアレルギーでは、日常生活の中でピーナッツを確実に避ける工夫と、万が一誤って食べてしまった場合にすぐ対応できる準備がとても重要です。食事の際は、毎回原材料表示を確認することが基本です。ピーナッツそのものだけでなく、ピーナッツオイルやピーナッツバター、洋菓子、アジア料理などに、気づかないうちに含まれていることがあります。また、同じ工場や調理器具を使うことで微量が混ざる「コンタミネーション」にも注意が必要です。「may contain peanuts(ピーナッツが含まれる可能性があります)」と書かれている食品は避ける方が安全です。

外食では、必ず店員にアレルギーがあることを伝え、調理中の混入がないか確認します。ビュッフェや共有キッチンでは特に注意が必要です。誤食に備えて、エピペン(アドレナリン自己注射薬)は常に2本携帯し、家族や学校・保育園、習い事の指導者など、周囲の大人が使い方を理解しておくことが大切です。子どもの場合は、友だち同士で食べ物を分け合わないことや、安全なおやつを持参する工夫も必要です。

また、ピーナッツをよく使うアジア料理やタイ料理、キャンディーや焼き菓子だけでなく、化粧品やローションなど、食品以外に含まれる場合もあります。乳幼児では、皮膚からアレルギーが起こりやすくなることがあるため、日常的なスキンケアも大切です。

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宮城県立こども病院 小児科

谷河 翠 監修

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