サイトメガロウイルス感染症
サイトメガロウイルス感染症(CMV)とは、通常、幼小児期に不顕性感染し、主に免疫不全者に回帰発症して重篤な全身感染症をきたす病気です。妊婦に感染すると、胎児に感染が及び、重篤な症状や障害をきたすこともあります。症状は感染時期によって異なりますが、38℃以上の発熱や咽頭痛が続く場合は、小児科や内科を受診しましょう。
東日本橋内科クリニック 循環器内科 院長
白石 達也 監修
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通常、幼小児期に不顕性感染し、主に免疫不全者に回帰発症して重篤な全身感染症をきたす病気です。
胎盤や産道、母乳を介した垂直感染のほか、輸血や性行為などによる接触感染も認められています。
日常生活では、過度な運動や飲酒、キスや性行為などを控えることが大切です。
IgG抗体のアビディティーを測定し、初感染者であるかどうかを確認することがあります。
ウイルスは子宮頸管の粘液や精液、便、母乳などの分泌液と接触することにより感染します。
赤ちゃんにまで感染がおよび、流産や死産、脳内石灰化、難聴、小頭症などを生じることがあります。
肝炎や肺炎、脳炎、網膜炎、腸炎などの症状が出る場合はあります。
妊婦がサイトメガロウイルスに初感染した場合、6割は胎児に感染しません。
サイトメガロウイルスを含んでいる可能性のある子どもの唾液などに触れず、手洗いなどを徹底してください。
サイトメガロウイルス感染症の診断は、いくつかの方法を組み合わせて行われます
サイトメガロウイルスの正式名称はヒトヘルペスウイルス5(HHV-5)でヘルペスウイルスの一種です。
サイトメガロウイルスの治療期間はもともとの基礎疾患などの状況により異なります。
サイトメガロウイルス感染症の検査を受けられるかどうかは、事前に各医療機関に問い合わせてください。
過去にサイトメガロウイルスに感染したことがあるかどうかを調べる際に用いられます。
持続する下痢、血便、腹痛、発熱、体重減少などがあります。
ほとんどが症状が出現しない不顕性感染かあるいは軽症で済みます。しかし、まれに重症化します。
一般的には1~2ヶ月程度と言われています。
視力低下や失明、呼吸困難、下痢や血便、意識障害など、重篤な合併症を引き起こす可能性があります。
平均余命は年齢、免疫状態、併存疾患など、いくつかの要因によって大きく異なります。
失明、酸素化不良、血便、意識障害やけいれんなどの多岐にわたる症状が挙げられます。
病院のホームページや、専門医の資格の有無、論文発表などを参考に、専門性や経験を確認してください。
症状について
発熱や間質性肺炎、肝機能障害、腸炎、網膜炎、黄疸、肝脾腫、難聴など、感染時期によって症状は異なります。
感染した当初は、症状がほとんどない、もしくは風邪症状にとどまることが多いです。
解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。
体内感染した場合、エコーにより発育不全や脳室拡大、脳内石灰化、小頭症、腹水などの所見が見られます。
大人になってから感染した場合、発熱や肝機能障害、リンパ節の腫れといった症状が現れます。
治療について
受診について
検査について
(参考文献)
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