血友病の関節出血を予防する方法はなんですか?
定期的に凝固因子を補充して出血を予防する定期補充療法が、現在中心となりつつあります。
重症や中等症の血友病患者さんでは、血友病の軽症化や関節内出血の予防を目的とした定期補充療法が標準治療となっています。
定期補充療法は、非出血時において、凝固因子を定期的に補充することで、出血や関節障害のリスクを大きく減らす効果があります。
また、わが国ではスポーツや術後リハビリテーション前など、出血リスクが高まる場面で予備的補充療法もよく行われています。
さらに、普段から適度な運動を行い、筋力を維持することや、転倒や外傷を避ける生活環境を整えることも重要です。
関節の状態を定期的に整形外科でチェックし、理学療法を継続することで、関節機能の維持や障害予防につながります。
こうした多面的な予防策を実践することで、関節出血や血友病性関節症の発症リスクを大きく減らすことができます。
兵庫医科大学病院 輸血・細胞治療センター 血液内科
山原 研一 監修
(参考文献)
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