血友病で凝固因子の自己輸注が難しいのですが、どのように克服すればよいのでしょうか?

自己注射の疑問点等は医療スタッフにご相談ください。最近では長期作用型や皮下注射も承認されています。

解説

ご使用中の血液凝固因子製剤の自己輸注の方法や疑問点については、医療スタッフにご相談ください。

製薬会社などから提供されているガイドブックには注射方法が順を追って解説されていたり、注射を行うにあたって難しい点や注意点が説明されていたりしますので、ご自宅で投与される際の参考になります。

最近では、注射回数を減らすために凝固因子が長持ちする長期作用型の製剤や、皮下投与できる新しい治療薬が承認されています。

長期作用型の製剤は「半減期延長型血友病製剤」と呼ばれ、血友病A、血友病Bいずれも複数の薬剤があります。

皮下投与製剤としては、血友病Aに使用できるエミシズマブがガイドラインにも記載されています。皮下投与は、静脈注射のように血管ルートを確保する必要がなく、腕や腹部に注射することが可能です。

ただし、お薬の選択は患者さんの重症度などを考慮して判断されますので、個別のケースについては主治医とご相談ください。

公開日

最終更新日

‪東京慈恵会医科大学 総合医科学研究センター ‬ 悪性腫瘍治療研究部‬ 腫瘍 血液内科

村橋 睦了 監修

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(参考文献)

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関連するQ&A

「血友病」とはどのような病気ですか?

止血に必要な成分である「凝固因子」が遺伝的に不足し、血が止まりにくくなる病気です。

血友病の原因は何がありますか?

凝固因子をつくる遺伝子の変異により、凝固因子が不足している、あるいは働きが弱くなることが原因です。

血友病ではどのような症状がありますか?

出血部位やその程度によりさまざまな症状をきたします。

血友病には初期症状はありますか?

あざができやすいのが特徴です。関節の痛み、腫れ、動かしにくさなどは、関節出血の可能性があります。

血友病の場合、主にどのような治療をしますか?

不足した凝固因子を、注射にて補充します。出血時補充療法・予備的補充療法・定期補充療法があります。

血友病が疑われる場合、何科を受診したらよいですか?また、病院を受診する目安はありますか?

血が止まりにくいことに気づいたら、血液内科や一般内科を受診しましょう。子どもの場合、小児科を受診しても良いです。

血友病のセルフチェックはできますか?

解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。

血友病Aとはどのような病気ですか?

血液凝固第Ⅷ因子の不足や働きの低下により、血が止まりにくくなる病気です。患者数は血友病Bの約5倍です。

血友病Bとはどのような病気ですか?

血液凝固第Ⅸ因子の不足や働きの低下により、血が止まりにくくなる病気です。

血友病は遺伝しますか?遺伝する場合はどのような遺伝形式ですか?

はい。血友病は主に、X染色体上の異常な遺伝子を受け継ぐことで発症します。

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