去勢抵抗性前立腺がんを放置するとどうなりますか？

去勢抵抗性前立腺がん（CRPC）は、男性ホルモンを抑える治療が効きにくくなり、病気が進行しやすい状態です。治療せずに放置すると、がんが骨や他の臓器へ広がり、さまざまな深刻な症状が現れます。

例えば、骨への転移が進むと、激しい痛みや、がんによって骨が折れる「病的骨折」、背骨の神経が圧迫されて手足が動かしにくくなる「脊髄圧迫」などが起こることがあります。

また、尿の通り道が前立腺がんに塞がれて尿が出なくなったり、貧血やむくみといった全身症状が現れることもあります。これらの症状は緊急の対応が必要になる場合もあり、治療を行わなければ最終的に命を落とすことになります。

CRPCの治療は、こうした進行を遅らせ、症状を和らげながら、できるだけ長く快適に過ごせるようにすることを目指しています。