去勢抵抗性前立腺がんが疑われる場合、何科を受診したらよいですか?
泌尿器科を受診してください。泌尿器科医が中心となり、必要に応じて他の科と連携して治療を行います。
前立腺がんおよび、去勢抵抗性前立腺がん(CRPC)は、泌尿器科の専門領域です。
治療や診断、その後の生活での注意点などに関して気になる場合は、まず泌尿器科を受診することが重要です。
ただし、CRPCは進行が早く、全身に症状が出る可能性があり、最新の専門的な治療が必要となることが多いため、泌尿器科医だけでなく、腫瘍内科医や放射線治療医、緩和ケア医など、複数の分野の医師による集学的治療(チーム医療)が重要になります。
また、CRPCは現在の医療でも完全に治癒することが困難な病気であるため、新しい治療法の開発を目指した臨床試験や研究が活発に行われています。
担当医から臨床試験への参加について提案される場合もありますので、その際は十分に説明を受けて検討されることをおすすめします。
いずれにしても、まずは泌尿器科を受診し、必要に応じて他の専門科との連携した治療を受けることが大切です。
東京大学大学院医学系研究科 泌尿器外科学 泌尿器科
秋元 隆宏 監修
(参考文献)
日本泌尿器科学会. 前立腺癌診療ガイドライン 2023年版. メディカルレビュー社. 2023
https://publish.m-review.co.jp/book/detail/978-4-7792-2379-2
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