「ニコチン依存症」とはどのような病気ですか?
タバコに含まれるニコチンに依存し、喫煙をやめたくてもやめられなくなる病気です。
「ニコチン依存症」とは、タバコに含まれるニコチンに依存し、喫煙をやめたくてもやめられなくなる病気です。
喫煙により肺から吸収されたニコチンによって、脳の中で快楽物質であるドパミンが多量に放出されます。これによって強い快楽が得られます。また、他にも脳の中で覚醒や気分の調節などに携わる物質の分泌にも関わっています。喫煙が習慣化されることで、これらの物質の調節をニコチンに依存して、自分で調節する力が落ちてしまいます。
これにより、喫煙の間隔があいて体内のニコチン濃度が低下した際に、イライラ、落ち着かない、集中力の低下や、頭痛、眠気、胃のむかつきなどの離脱症状が現れます。離脱症状は喫煙によりニコチンを摂取することで解消されるため、さらなる喫煙につながります。
ニコチン依存症の場合、薬物療法と行動療法を組み合わせた治療を行うことで、禁煙成功率を上げることができます。
公開日:
最終更新日:
京都大学医学部附属病院呼吸器内科 呼吸器内科
渡邉 アヤ 監修
(参考文献)
Dani JA, et al.禁煙の医学.禁煙推進Webサイト,https://www.med.or.jp/forest/kinen/medical/(参照 2024-07-04)
中村ほか.ニコチン依存症.e-ヘルスネット 情報提供,https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/tobacco/yt-052.html(参照 2024-07-04)
日本口腔衛生学会ほか.“禁煙ガイドライン(2010年改訂版)”.日本循環器学会.https://www.j-circ.or.jp/cms/wp-content/uploads/2020/02/JCS2010murohara.h.pdf,(参照 2024-07-04).
TDSニコチン依存度テスト.e-ヘルスネット 情報提供,https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/tobacco/yt-048.html(参照 2024-07-04)
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