肝硬変ではどのような症状がありますか?
肝硬変の主な症状には黄疸(おうだん:皮膚や尿が黄色になる)、お腹の張り(腹水)、むくみ、肝性脳症(意識が悪くなる、異常な行動をする)などがあります。
肝硬変の主な症状には、以下のものがあります。
黄疸
肝臓はビリルビンという物質を処理する働きがありますが、肝硬変になるとビリルビンをうまく処理・排出ができなくなり、体内にビリルビンが蓄積します。
体内に増えたビリルビンは皮膚や尿に移行して、皮膚や白目が黄色くなったり、尿の色が濃い黄色~褐色になったりします。
お腹の張り(腹水)やむくみ
肝硬変になると、胃や腸からの血液が肝臓の中に上手く流れなくなります。滞った血液の水分は、血管から染み出るように漏れて、腹水やむくみの原因になります。
また、肝硬変ではアルブミンなどの蛋白質を作る働きが低下します。このため血液中の蛋白質が減少し、浸透圧の関係で血管から水分が漏れて、腹水やむくみの原因になります。
腹水が増えると、お腹の張りや、胃腸を圧迫されることによる食欲低下、横隔膜を圧迫されることによる息苦しさなどの症状が現れます。
肝性脳症
肝臓は、体に有害な物質を代謝する解毒作用をもっています。肝硬変になると解毒作用が弱まり、アンモニアなどの有害な物質が体内にたまり、脳にも悪影響が出ます。
その結果、不眠や不安、錯乱や興奮状態、意識が悪くなるなどの症状が起こります。
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最終更新日:
医療法人社団明世会成城内科 消化器科
重松 秀 監修
(参考文献)
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