粘液水腫は主にどのような薬で治療しますか?副作用はありますか?
主に甲状腺ホルモンの補充療法を行います。甲状腺ホルモンの副作用として不整脈や心筋梗塞の誘発があります。
粘液水腫の治療の中心は甲状腺ホルモンの補充です。レボチロキシンを内服し甲状腺機能低下症を改善させます。重症の粘液水腫性昏睡では、チロキシン(T4)を注射で投与します。
甲状腺機能低下症の改善が乏しい場合には、トリヨードチロニン(T3)を追加投与します。T4は体内でT3に変換されますが、重症時はその働きも低下するため、T3を直接補充します。
また、副腎不全(副腎クリーゼ)を防ぐために副腎皮質ホルモン(ヒドロコルチゾン)を投与します。高用量のT4やT3を投与すると不整脈や心筋梗塞の誘発など、心血管系の副作用が指摘されており、特に高齢者や心疾患のある患者さんでは注意が必要です。
甲状腺ホルモンの投与量は、慎重に調整する必要があり、体温・呼吸・循環の全身管理も行います。
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医療法人社団メレガリ うるうクリニック関内馬車道 糖尿病・内分泌科
濵﨑 秀崇 監修
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