粘液水腫の場合、主にどのような治療をしますか?
主に甲状腺ホルモンの補充を行います。粘液水腫性昏睡では呼吸状態や体温・血圧などの全身管理が必要です。
粘液水腫の治療は、甲状腺ホルモンの補充が基本です。粘液水腫性昏睡は内分泌の救急疾患であり、速やかな甲状腺ホルモン補充と全身管理を行い治療します。
まず、大用量のT4(チロキシン)を注射で投与し、改善が乏しい場合にはT3(トリヨードチロニン)を追加します。副腎不全の合併に備えて副腎皮質ホルモン(ヒドロコルチゾン)を注射で投与し、呼吸の低下があれば早期に気管内挿管・人工呼吸管理を行います。
低体温には毛布での保温を行い、急激な加温を避けるようにします。低ナトリウム血症に対して水分制限や適切な電解質の補正を行い、低血圧に対しては慎重に輸液を行い、必要に応じて昇圧剤を用います。低血糖がある場合はブドウ糖投与が行われます。
さらに、感染症や出血など粘液水腫の誘因となった病気の治療も必要で、予防的な抗菌薬投与も推奨されています。
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最終更新日:
医療法人社団メレガリ うるうクリニック関内馬車道 糖尿病・内分泌科
濵﨑 秀崇 監修
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