急性間質性肺炎と慢性間質性肺炎の違いはなんですか？
症状が進行する速さが違います。
急性間質性肺炎は原因不明の急性呼吸不全で、発症して数日～数週間で病状が急速に進行します。低酸素血症が急速に悪化し、確立された治療法はなく、死亡率が50%以上と非常に予後の悪い病気です。
一方、慢性間質性肺炎は数ヶ月～数年と長期にわたってゆっくりと病状が進行します。特発性肺線維症、非特異性間質性肺炎のように原因不明の場合もあれば、環境因子や薬剤、膠原病などが原因の場合もあります。
慢性間質性肺炎の経過中に、まるで急性間質性肺炎かのように急激に病状が悪化する場合がありますが、これは「急性増悪」と呼ばれます。
風邪などの感染症が急性増悪のきっかけとなることが多いため、日頃から症状の変化に気を配り、感染予防を心がけることが重要です。
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最終更新日：
京都大学医学部付属病院呼吸器内科 呼吸器内科
山城 春華 監修
(参考文献)
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