泣き入りひきつけで薬が効かない場合、どうしたらよいですか?
薬が効かないときは小児科で診断を再確認してもらい、他の病気を除外して経過をみます。
泣き入りひきつけで薬(主に鉄剤)が効かない場合は、まず小児科で診断の再確認をしてもらいましょう。
泣き入りひきつけの多くは成長とともに自然に改善するため、薬物治療を追加するより「正しい診断」と「経過観察」が基本となります。鉄欠乏がある場合に鉄剤が有効とされていますが、3ヶ月ほど十分量を服用しても改善しないときは、薬を増量するのではなく、まず診断の再評価が必要です。特に、誘因なく発作が起こる、発作が長いなどの非典型的な場合は、てんかんや心臓の不整脈など似た症状を起こす他の病気を除外します。必要に応じて脳波、心電図、鉄代謝検査(内服の吸収評価)を行います。
日常生活の見直しも重要です。睡眠不足、ストレス、家庭内の混乱は感情の爆発を増やし、発作の誘発に関係するため、生活リズムの整備や落ち着いた対応が大切です。癇癪のパターンや発作の記録は、診断に役立ちます。
特殊な難治例や重症例に対しては、専門医の管理下で抗てんかん薬や抗コリン薬の使用が検討されることもありますが、慎重な評価が前提です。
泣き入りひきつけは、薬に反応しなくても予後が非常によいことを理解することが大切です。ほとんどの子どもは4〜6歳までに発作が大幅に減少し、後遺症は残りません。どの症状が危険なのか、家庭でどう対応すべきか医師から説明を受けることで、不安を軽減し、不要な薬や検査を避けられます。
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最終更新日:
宮城県立こども病院 小児科
谷河 翠 監修
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