泣き入りひきつけが疑われる場合、何科を受診したらよいですか?

まずは小児科を受診しましょう。必要に応じて小児神経科や循環器科へ紹介されます。

泣き入りひきつけが疑われる場合は、まず小児科を受診するのが適切です。必要に応じて、小児神経科や小児循環器科などへの紹介が行われます。

泣き入りひきつけは、乳幼児が強く泣いたり驚いたりしたときに、一時的に息が止まり、顔色が悪くなったり、意識が遠のいたりする発作です。乳幼児特有の自律神経系(心拍や呼吸を自動で調整する仕組み)の未熟さに起因し、発症年齢は6〜18ヶ月が最多で、多くは6歳までに自然に消失します。

診療の入り口として最も適しているのは小児科です。小児科では、発作の様子や誘因、持続時間を詳しく聞いたうえで、泣き入りひきつけの典型的な経過かどうかを判断します。発作時の動画があれば、診療に非常に役立ちます。

また、必要に応じて以下の検査を行うことがあります。

  • 貧血検査(鉄欠乏性貧血の確認)
  • 心電図(心臓のリズムに問題がないか)
  • 脳波検査(てんかんとの鑑別が必要な場合)

症状が典型的であれば、追加検査を行わず経過観察となることもあります。

特に、発作が長い(1分以上)、頻繁に発作を繰り返す、泣いていない状態で突然意識がなくなる、回復に時間がかかるなどの場合、小児科医が小児神経科や小児循環器科への紹介を検討します。

泣き入りひきつけは自然によくなることがほとんどですが、初期評価は重要です。まずは小児科を受診し、安心して経過をみられるようアドバイスを受けてください。

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宮城県立こども病院 小児科

谷河 翠 監修

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