泣き入りひきつけは大人でも起こる?生後1ヶ月でも大丈夫?どんな病気?
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泣き入りひきつけは大人でも起こりますか?
泣き入りひきつけは大人でも起こりますか?
泣き入りひきつけは乳幼児特有の反応であり、大人には基本的に起こりません。
泣き入りひきつけは、基本的に大人には起こりません。
泣き入りひきつけは、乳幼児特有の自律神経系(心拍や呼吸を自動で調整する仕組み)の未熟さに起因し、多くは6歳までに自然に消失します。
大人で、泣き入りひきつけと同じ仕組みの発作が起こることは、医学的にほぼ確認されていません。自律神経系が成熟し、感情刺激だけで呼吸停止や意識消失が引き起こされにくくなるため、また感情表現の方法が多様になり、泣く・怒るといった行動が呼吸パターンに大きく影響することが少なくなるためです。
大人で「気を失う・青ざめる・けいれんする」といった症状が起こる場合、それは泣き入りひきつけとは別の病態です。最も近いのは血管迷走神経反射による失神で、痛み・恐怖・立位などをきっかけに脳への血流が一時的に減少し、血圧が急低下し意識を失います。てんかんや不整脈も成人の意識消失発作の原因となりえます。
まれに思春期〜若年成人に「泣き入りひきつけ様の発作」が報告されていますが、それらは精神的ストレスに伴う半意識的な過換気や呼吸停止であり、泣き入りひきつけとは異なります。また、小児期に蒼白型(痛みや驚きで一時的に意識が遠のくタイプの泣き入りひきつけ)を経験した人は、成人後に血管迷走神経反射による失神を起こしやすいという指摘がありますが、これも泣き入りひきつけ自体が持続するわけではありません。
大人で泣き入りひきつけに似た症状がみられる場合は、別の疾患が隠れている可能性があるため、必ず医療機関で評価を受けましょう。
(参考文献)
生後1ヶ月の泣き入りひきつけは大丈夫ですか?
生後1ヶ月の泣き入りひきつけは大丈夫ですか?
生後1ヶ月の泣き入りひきつけは非典型的であり、必ず小児科で評価が必要です。
生後1ヶ月で泣き入りひきつけのような発作が見られた場合は、家庭で様子を見ずに、すぐに医療機関を受診してください。
生後1ヶ月で「泣き入りひきつけ」のように見える発作が起こることは、医学的には極めてまれで、典型的な泣き入りひきつけとは考えません。泣き入りひきつけは本来、生後6ヶ月頃から始まり、6〜18ヶ月で最もよく見られる現象です。したがって、生後1ヶ月の段階で、泣いたあとに呼吸が止まったように見える、顔色が急に青くなる・真っ白になる、ぐったりする、反応が鈍いといった症状がある場合は、別の病気が隠れている可能性が高く、早急な医療評価が必要です。
新生児期〜生後1ヶ月で同様の症状を示す場合に、まず考えるべきは以下のような疾患です。
- 無呼吸発作:新生児は呼吸の調整機能が未熟で、特に早産児では一時的に呼吸が止まる「無呼吸発作」が起こることがあります。
- 心臓の異常(不整脈・先天性心疾患):急に顔色が白くなる、意識が遠のく場合は、心原性失神(心臓の病気により意識消失)が原因のことがあります。
- 逆流や誤嚥:ミルクの逆流による気道閉塞(窒息)で、一時的に呼吸停止に見えることがあります。
- 感染症・代謝異常:生後1ヶ月では軽い感染でも急速に状態が悪くなることがあり、ぐったりする・反応が弱いという症状は緊急対応が必要です。
生後1ヶ月で起こる「泣き入りひきつけ様の発作」は典型例とは認められず、必ず緊急性をもって小児科や救急で評価すべき状態です。
(参考文献)
「泣き入りひきつけ」とはどのような病気ですか?
「泣き入りひきつけ」とはどのような病気ですか?
乳幼児が強く泣いたあとに起こる一時的な息止めとけいれんで、多くは自然に治る良性の発作です。
「泣き入りひきつけ」は、乳幼児が強く泣いたあとに一時的に息を止め、意識が遠のいたり、体がこわばったりする発作です。病気というより「年齢特有の反応」と考えられ、多くは自然に治り、後遺症もありません。
泣き入りひきつけの医学的に正しい疾患名は「憤怒けいれん(ふんぬけいれん、breath-holding spell)」です。子どもが強く泣いたり驚いた直後に、息を吐いたまま呼吸を止め、顔色が青くなったり、意識がぼんやりしたり、けいれんのように手足がこわばります。時間は数十秒間ほどで、自然に治まります。初めての発作は生後6ヶ月〜1歳半頃のことが多く、ほとんどが2歳未満です。成長とともに頻度は減り、学童期には見られなくなります。
原因ははっきりとは解明されていませんが、強い泣きや感情の高まりで呼吸が急に変化し、自律神経系(心拍や呼吸を自動で調整する仕組み)の反応が一時的に過剰になることが原因のひとつと考えられています。体内の酸素が一時的に少なくなることで意識が遠のくような状態が起こりますが、危険なものではありません。てんかん(脳の電気的な異常で起こるけいれん)とは仕組みが異なり、脳に後遺症が残ることもありません。
治療に特別な薬を必要とすることはなく、まずは落ち着いて子どもを安全な場所に寝かせることが大切です。ただし、息止めが長引く(1分以上)、明確なきっかけなしに起こる、睡眠中に起こる、回復に時間がかかる、頻度が急に増えるなどの場合は、別の病気が隠れていないか、小児科での評価が必要です。
(参考文献)
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宮城県立こども病院 小児科
谷河 翠 監修
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