泣き入りひきつけの原因は何がありますか?
主因は自律神経系の未熟さと考えられています。鉄欠乏、体質も関与する、年齢特有の反応です。
泣き入りひきつけの原因のひとつは、乳幼児における自律神経系(心拍や呼吸を自動で調整する仕組み)の未熟さです。ほかに鉄分不足や遺伝的体質も関与します。
泣き入りひきつけは、乳幼児が強く泣いたあとに一時的に息を止め、意識が遠のいたり、体がこわばったりする発作です。原因は完全には解明されていませんが、いくつかの要素が組み合わさって起こると考えられています。
大きな要因として、乳幼児では自律神経系の働きが未熟で、感情の変化に体が過敏に反応しやすいことが挙げられます。自律神経系は呼吸や心臓の動きを自動で調整する仕組みで、強い泣き、怒り、痛み、恐怖、驚きといった急激な刺激によって過度に反応し、顔色が悪くなる、意識が遠のく、けいれん様の動きが見られることがあります。特に発作が起こりやすい生後6ヶ月〜2歳は、情緒・神経の発達途中であり、こうした反応が起こりやすい時期です。成長とともに神経が成熟し、多くは学童期までに自然に治ります。
その他の要因として、以下が知られています。
- 鉄分不足:鉄欠乏性貧血があると発作が起こりやすく、鉄を補うことで改善することが多いと報告されています。鉄は自律神経や脳機能にも関わっており、不足すると反応が過敏になりやすいと考えられています。
- 家族性(遺伝的体質):家族に泣き入りひきつけの既往がある場合、子どもにも起こりやすい傾向があります。自律神経が強く反応しやすい体質が関与するとされています。
泣き入りひきつけは身体の一時的な反応であり、多くは自然に改善します。
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宮城県立こども病院 小児科
谷河 翠 監修
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