肝硬変の場合、主にどのような治療をしますか?
肝硬変の原因に応じた治療と、肝硬変の合併症に対する治療を行います。
肝硬変の原因はさまざまですが、肝硬変から生じる合併症(腹水、食道胃静脈瘤、肝細胞がん)は共通しています。
肝硬変の治療は、肝硬変の原因に応じた治療と合併症に対する治療に分けられます。
原因に応じた治療
B型肝炎・C型肝炎ウイルスによるB型・C型肝硬変
抗ウイルス薬による治療を行います。
アルコール性肝硬変
禁酒をします。なお、アルコール依存症を合併し、禁酒が困難な場合は、薬物療法や精神療法を行います。
NASH(非アルコール性脂肪性肝炎)
食事・運動療法を行います。高血圧・糖尿病・脂質異常症などを合併している場合は、それらの病気に対する治療を積極的に行います。
自己免疫性肝炎
ステロイドによる治療を行います。
合併症に対する治療
腹水
塩分制限、利尿薬(尿を増やす薬)、腹腔ドレナージ(お腹に針を刺して腹水を排出する)などの治療を行います。
食道胃静脈瘤
静脈瘤が大きくなり出血リスクが高いと判断した場合は、胃カメラで治療を行います。
肝細胞がん
肝機能、がんの数や大きさに応じて、手術、ラジオ波焼灼療法、血管内カテーテル治療、薬物療法などを行います。
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最終更新日:
医療法人社団明世会成城内科 消化器科
重松 秀 監修
(参考文献)
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