動脈管開存症は治りますか?

はい、治療によって完治させることができます。自然に閉じることもあれば、手術等で治すことも可能です。

動脈管開存症は、適切な治療を受ければ「治る」病気です。

  • 自然に治るケース:生まれたばかりの赤ちゃんであれば、成長とともに自然に血管が閉じることがあります。特に動脈管が細い場合は、目立った症状がないまま、様子を見ているうちに閉じることも珍しくありません。
  • 治療で治すケース:自然に閉じない場合や、血管が太くて心臓や肺に負担がかかっている場合は、主に以下の3つの方法で完治を目指します。
    • 薬物治療:小さく生まれた赤ちゃんには、まず血管を閉じるのを助ける薬を使います。
    • カテーテル治療:胸を切らずに、足の付け根から通した細い管を使って、血管に「栓」や「コイル」を置いてふさぎます。
    • 手術:直接血管を糸で縛ったり、専用のクリップで止めたりして血液の流れを遮断します。

子どもの頃に適切なタイミングで治療を終えれば、多くの場合は健康な人と変わらない生活や運動を楽しむことができます。ただし、大人になってから見つかった場合などは、すでに心臓や肺に大きな負担がかかっていることもあるため、早めに専門医に相談して、一人ひとりの病状に合った治療計画を立てることが重要です。

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おだかクリニック 循環器内科 副院長

小鷹 悠二 監修

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