動脈管開存症とダウン症の関係性について教えてください。
ダウン症の赤ちゃんは動脈管が閉じるのが遅れやすく、心臓の病気として合併することも多いです。
ダウン症は、生まれつき心臓の病気を合併しやすいことが知られており、動脈管開存症もその代表的なもののひとつです。
ダウン症の赤ちゃん特有の関係性として、主に以下の2点が挙げられます。
●動脈管が閉じるのが遅い
通常、動脈管は生まれて数日以内に自然に閉じますが、ダウン症の赤ちゃんは閉じるまでに時間がかかることがよくあります。ある研究では、生後3週間を過ぎてから閉じるケースもあり、平均して生後7日ほどで閉じると報告されています。生後3週間を過ぎると、自然に閉じる可能性が低くなっていくため、注意が必要です。
●心臓病としての合併
ダウン症の赤ちゃんの約4割から5割が、なんらかの心臓の病気を持って生まれてきます。その中で、動脈管開存症は約7%の割合で含まれているというデータがあります。
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おだかクリニック 循環器内科 副院長
小鷹 悠二 監修
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