血友病の患者さんが受ける定期検査項目を教えてください。
凝固因子活性を測定し、トラフ値を1%以上に保つことを目標に定期補充療法を行います。
血中の第VIII因子(A型血友病)、または第IX因子(B型血友病)の活性レベルを測定し、治療の効果や状態を評価します。
特に、重症の血友病患者さんにおける定期補充療法では、日本血栓止血学会のガイドラインにおいて、トラフ値(血中濃度が最も低くなる値)を1%以上に保つことを目標とされています。
また、定期検査項目としては、インヒビター(凝固因子製剤に対する抗体)の有無を調べる検査も重要です。
インヒビターが発生すると従来の治療が効かなくなるため、定期的なインヒビター力価の測定が推奨されています。
さらに、関節内出血の既往のある血友病患者さではん、関節の状態を評価するための画像検査(X線、MRI、超音波)も必要に応じ行われます。
これらの定期検査を通じて、治療効果の確認や合併症の早期発見、適切な治療方針の決定が可能となります。
兵庫医科大学病院 輸血・細胞治療センター 血液内科
山原 研一 監修
(参考文献)
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