再生不良性貧血の場合、高血圧と貧血が両方あるとどうなりますか?

心血管負荷の増大や出血リスクの上昇を引き起こし、治療薬の副作用が高血圧増悪をきたす可能性があります。

解説

再生不良性貧血高血圧の併存は、疾患自体の病態と治療薬の副作用が複合的に作用し、以下のような影響を及ぼす可能性があります。

1. 病態と症状の相互作用

  • ①貧血による心血管負荷
:再生不良性貧血による赤血球減少は酸素運搬能力の低下を招き、心拍数増加や心臓の過剰な働きを引き起こします。これに高血圧が加わると、心臓への負担がさらに増大し、心不全不整脈のリスクが高まります。
  • ②出血リスクの増加:
血小板減少に伴う出血傾向(鼻血・歯茎からの出血など)がある場合、高血圧は出血を悪化させる要因となります。特に脳出血などの重篤な合併症のリスクが懸念されます。

2. 治療薬の副作用による高血圧

再生不良性貧血の治療で使用される免疫抑制薬(シクロスポリンなど)や副腎皮質ステロイドは、以下のように高血圧を誘発または悪化させる可能性があります。

  • ①シクロスポリン:血管収縮作用により腎機能障害を伴いながら血圧上昇を引き起こします。
  • ②副腎皮質ステロイド:ナトリウム貯留や体液量増加を通じて血圧を上昇させます。

これらを考慮して、以下のような管理が求められます。

  • ①治療のバランス調整
:免疫抑制療法の継続が必要な場合、高血圧を悪化させる薬剤の減量や変更が検討されます。例えば、シクロスポリンの血中濃度を厳密にモニタリングしつつ、降圧薬を併用する場合があります。
  • ②心血管リスクの監視:
心エコーなどの定期的な心機能評価や血圧管理が推奨されます。貧血の程度によっては赤血球輸血が検討されますが、過剰な輸血は鉄過剰症や、さらに血圧を上昇させるリスクがあるため注意が必要です。

公開日

最終更新日

‪東京慈恵会医科大学 総合医科学研究センター ‬ 悪性腫瘍治療研究部‬ 腫瘍 血液内科

村橋 睦了 監修

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