強迫性障害とうつ病が併発した場合はどうすればいいですか?
精神科医に相談し、両方の病気に対する適切な治療(薬物療法や精神療法)を並行して受けることが重要です。
強迫性障害とうつ病は、併存する(同時に発症する)ことが少なくない病気です。
強迫性障害の症状による苦痛や日常生活への支障が長引くことで、気分が落ち込み、意欲が低下するなど、うつ病を発症してしまうケースがあります。また、逆の場合もあります。
併発すると、強迫性障害の症状(強迫観念や強迫行為)と、うつ病の症状(気分の落ち込み、興味・喜びの喪失、不眠、食欲不振、疲労感、集中力低下、自責感など)が重なり、よりつらい状態になることがあります。
このような場合は、まず精神科医に相談することが最も重要です。医師は、それぞれの症状の重さや状態を詳しく評価し、どちらの治療を優先するか、あるいはどのように治療を組み合わせていくかを判断します。
治療としては、多くの場合、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)などの抗うつ薬が用いられます。SSRIは強迫性障害とうつ病の両方に効果が期待できる薬です。
また、認知行動療法などの精神療法(カウンセリング)も有効です。強迫性障害の症状(特に曝露反応妨害法)だけでなく、うつ病的な考え方のパターンを変える手助けにもなります。
治療と並行して、十分な休息をとること、ストレスを溜めない工夫をすること、家族など周囲の理解とサポートを得ることも大切です。ひとりで抱え込まず、専門家の助けを借りてください。
こころの港クリニック 京橋・東京駅前 精神科・心療内科
山﨑 龍一 監修
(参考文献)
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