IgG4関連疾患ではどのような症状がありますか?
「IgG4関連疾患」の症状は、病変ができた体の場所によって非常にさまざまです。
なかには、症状がほとんどなく、健康診断などで偶然みつかる方もいらっしゃいます。病気はゆっくりと進行することが多いです。
全身に共通して現れる可能性のある症状としては、
- 体がだるい(疲労感)
- 特に複数の臓器に病変がある場合に、体重が減る
- 首や脇の下などのリンパ節が腫れる
などがあります。
また、この病気の特徴として、臓器が腫れたり、「しこり」のようなものができたりすることが多く、これががんなどの他の病気と間違われることもあります。発熱はあまりみられません。
臓器ごとの主な症状は、以下の通りです。
- 涙腺や唾液腺:目の周りやあごの下が痛みを伴わずに腫れることがあります。目が乾燥したり、口喉が乾燥したりすることもあります。
- 膵臓:お腹の痛みや、皮膚や白目が黄色くなる「黄疸(おうだん)」が出ることがあります。体重が減ったり、糖尿病になったり、消化が悪くなったりすることもあります。
- 腎臓:腎臓が腫れたり、尿の通り道が詰まったりして、背中や脇腹が痛むことがあります。
- 肺:咳が出たり、息切れがしたりすることがあります。
- その他の臓器:血管が硬くなったり(動脈瘤など)、神経に影響が出たり、鼻や喉に症状が出たりと、体のさまざまな場所に影響が出ることがあります。
このように、IgG4関連疾患の症状は非常に多様で、診断が難しい場合もあります。特に「痛みのない腫れやしこり」が特徴のひとつです。
気になる症状がある場合は、医療機関に相談することが大切です。
東日本橋内科クリニック 一般内科
平松 由布季 監修
(参考文献)
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