細菌性気管支炎の原因は何がありますか?
百日咳菌、マイコプラズマ、肺炎クラミジアなどが原因となります。
急性気管支炎の原因として最も多いのはウイルスであり、病原体が特定された症例の約60%を占めます。細菌が原因となるケースは全体の10%未満と非常にまれです。
急性気管支炎の原因として挙げられる、主な細菌は以下の通りです。
- 百日咳菌(Bordetella pertussis):特に長引く咳の原因となる可能性が高い細菌です。
- マイコプラズマ肺炎(Mycoplasma pneumoniae):急性気管支炎や肺炎を含む下気道感染症を引き起こす可能性があります。
- クラミジア肺炎(Chlamydia pneumoniae):マイコプラズマと同様に、急性気管支炎や肺炎を引き起こす可能性があります。
ただし、これらの特定の細菌が原因である場合を除き、肺炎球菌などの他の一般的な細菌が原因となる「急性細菌性気管支炎」の概念は、証拠に裏付けられていません。


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京都大学医学部附属病院 呼吸器内科
山形 昂 監修
(参考文献)
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Creer DD, Dilworth JP, Gillespie SH, et al. Aetiological role of viral and bacterial infections in acute adult lower respiratory tract infection(LRTI) in primary care. Thorax. 2006, 61, 75-9.
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