バセドウ病に気づくきっかけは?バセドウ病と症状の関連性をAIで無料でチェック
監修医師濵﨑 秀崇はまさき医院 内科
- 更新日
- 2026/10/27
- 公開日
- 2020/09/03
バセドウ病と診断された人の受診データ(最初に気になった症状・診療科)
最初に気になった症状
受診した診療科
受診して「バセドウ病」と診断されたと回答した人が、症状チェックを始めたときに最も気になる症状として選んだものと、受診した診療科のデータ(自己申告、2021年1月〜2026年9月)です。医師による記録ではなく、世の中全体の割合でもありません。
※%は回答した人に占める割合です。
※回答が1,000人以上ある症状・病名のデータに限って掲載しています。
ユビーで症状チェックしたあと、受診して「バセドウ病」と診断されたと回答した人(自己申告)が、最も気になる症状として選んでいたのは、動悸(12%)、倦怠感(11%)、体重減少(6%)などでした。
受診した診療科は、内科(51%)、内分泌・代謝内科(12%)、循環器内科(8%)の順でした。
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バセドウ病とは
自己免疫作用により甲状腺ホルモンがどんどん作られる病気です。
バセドウ病とはどのような病気ですか?
甲状腺ホルモンがたくさんつくられることで代謝が活発になりすぎて、さまざまな臓器に負荷がかかる病気です。
バセドウ病とは、甲状腺ホルモンがたくさんつくられることで代謝が活発になりすぎて、さまざまな臓器に負荷がかかる病気です。
甲状腺はのどぼとけの下にある小さな臓器で、甲状腺ホルモンという体全体の代謝(体の中の古いものを壊し、新しいものをつくる働き)を促進するホルモンをつくり出す働きをしています。
通常であれば、甲状腺ホルモンは多すぎたり少なすぎたりしないよう、分泌量のバランスが保たれています。
しかし、なんらかの原因によって自身の免疫が甲状腺を刺激するようになると、甲状腺ホルモンが必要以上につくられるようになってしまいます。
これによって体の代謝が異常に活発になり、さまざまな症状を引き起こすのがバセドウ病です。
バセドウ病の症状
バセドウ病の顔つきには主にどのような特徴がありますか?
眼球が前に飛び出たような顔つきが特徴です。
バセドウ病の患者は、眼球が前に飛び出たような顔つきや、完全に目が閉じないような顔つきになることがあります。また、首が腫れる場合があります。
バセドウ病の症状には何がありますか?
脈が速くなる、急に体重が減る、手が震える、汗をかく、首が腫れる、眼が大きく前に出るなどの症状が見られます。
バセドウ病になると、全身の代謝(体の中の古いものを壊し、新しいものを作る働き)を活発にする甲状腺ホルモンが、体内に過剰につくり出されるようになってしまいます。
その結果、体のバランスを司る自律神経系の一つである交感神経が興奮し、カテコラミンというホルモンが体内で多くつくられるようになります。
これによって、脈が速くなる・急に体重が減る・手が震える・汗をかくなどの症状が起こります。
また、のどぼとけの下にある甲状腺が大きくなるため、首が腫れたような状態になります。
その他、眼が大きく前に出る症状(眼球突出)が生じる人もいます。
バセドウ病の原因
バセドウ病の原因となる自己抗体とは何ですか?
自分自身の体の成分に対してできる抗体のことです。
自己抗体とは、自分自身の体の成分に対してできる抗体のことです。
抗体とは本来、体に入り込んだ異物(細菌やウイルスなど)を攻撃したり、体の外に排出したりするはたらきを担うたんぱく質で、自分自身を攻撃するためにつくられるものではありません。
しかし、体内の成分が異物と勘違いされたり、異物と似た物質に変質してしまうことで、自分自身の体に対してはたらき、ダメージを及ぼす抗体がつくられてしまうことがあります。
バセドウ病の検査・診断
バセドウ病の場合、どのような検査を行いますか?
血液検査や甲状腺エコー、甲状腺シンチグラム検査などを行います。
血液検査を行って、甲状腺ホルモンの上昇が見られるか・バセドウ病に特徴的な自己抗体があるかどうかを調べます。
また、腫瘍などが原因で甲状腺のはたらきに異常が起こることもあるため、甲状腺エコーで甲状腺内に異常がないかを調べます。
ほかに、甲状腺シンチグラム検査という、甲状腺に集まりやすい物質が過剰に集まっていないかを画像で見る検査を行う場合もあります。
バセドウ病の診断基準について教えてください。
特徴的な症状の有無、甲状腺に関わるホルモンや抗体の異常の有無から診断します。
まずは特徴的な症状が見られるかどうか診察でチェックします。
そのうえで血液検査を行い、甲状腺ホルモンの上昇が見られ、かつバセドウ病に特徴的な自己抗体があると認められれば、バセドウ病の診断を下します。
甲状腺シンチグラム検査という、甲状腺に集まりやすい物質を使った検査を行って、診断の根拠にすることもあります。
バセドウ病の治療・対処法
バセドウ病への対処法は?
甲状腺の働きを抑えるお薬、放射線治療、手術で治療します。妊娠中・授乳中の方は必ず専門医を受診してください。
バセドウ病を治療しないとどうなりますか?
高熱、不整脈、嘔吐・下痢、心不全などの重い臓器障害のほか、けいれんや意識障害を起こすようになります。
甲状腺ホルモンがあまりにも増えすぎて代謝がくずれると、甲状腺クリーゼという状態になります。
この状態になると、高熱、不整脈、嘔吐・下痢、心不全などの重い臓器障害のほか、けいれんや意識障害などを起こすようになります。
甲状腺クリーゼは命に関わり、10%程度の人が死亡すると言われています。
バセドウ病が疑われたら、重症化しないうちに早めに受診しましょう。
バセドウ病の治療を開始してから治るまでの期間や、治療の流れを教えてください。
一般的には、甲状腺の状態を定期的にチェックしながら薬物治療を行います。副作用が出たら、薬の変更や、放射線治療や手術の実施を検討します。
一般的には、甲状腺のはたらきを定期的にチェックしながら、抗甲状腺薬やヨウ化カリウムを用いた薬物治療を行っていきます。
甲状腺の機能が正常な範囲に入ったら、少しずつ抗甲状腺薬の服用量を減らしていきます。
具体的には、抗甲状腺薬1錠を1日おきに内服し、6ヶ月以上甲状腺機能が正常であれば、いったん薬をやめるかどうか検討します。
抗甲状腺薬の内服を2年間継続しても服薬を終了できる見通しが立たない場合は、放射線治療や手術を検討します。
バセドウ病の場合、一般的にどのような治療を行いますか?
甲状腺の働きを抑える薬での治療、甲状腺を小さくする放射線治療、手術の3つがあります。
日本では抗甲状腺薬を用いた薬物療法が最も一般的です。
重症の場合、ヨウ化カリウムという薬を併用することもあります。
また軽症の場合、ヨウ化カリウムのみで治療を行うこともあります。
薬だけではよくならない場合には、甲状腺を小さくする放射線治療や、甲状腺の全摘手術の実施を検討します。
受診の目安・何科を受診するべきか
バセドウ病の場合、受診が必要となる目安はありますか?
急な体重の減り、首の腫れ、どきどきする感じなどの症状があるときは受診を検討しましょう。
急に体重が減る、首が腫れている、どきどきする感じがあるといったときは、バセドウ病に限らず何かしらの病気の可能性がありますので、受診を検討しましょう。
バセドウ病の専門医がいる近くの病院はありますか?
バセドウ病の専門医がいる病院を見るバセドウ病の薬
バセドウ病で一般的によく飲まれる薬は何ですか? また、副作用はありますか?
甲状腺ホルモンを抑える薬がよく使われます。副作用としてまれに関節、肺、血管、肝臓などの炎症を起こすことがあります。
抗甲状腺薬(甲状腺ホルモンを抑える薬)であるチアマゾールやプロピルチオウラシルをおもに用います。
なお、頻度は多くありませんが、甲状腺の薬は副作用として皮膚の異常や、肝機能の異常、白血球の減少、関節や肺の炎症を起こすことがあります。
バセドウ病の経過・予後
バセドウ病の生存率はどのくらいでしょうか?
バセドウ病のみが原因で死に至ることは極めて稀ですが、心臓の合併症などに注意する必要があります。
バセドウ病は完治することはありませんが、きちんと治療すれば合併症を起こさず、命を落とすことはありません。バセドウ病の合併症としては主に下記の疾患が挙げられます。
甲状腺クリーゼが最も危険な合併症で、死に至る確率は10%を超える報告もあります。
バセドウ病の薬はいつまで飲む必要がありますか?
一般的には約2年間飲み続けます。服薬をやめたあと再発する可能性もあるので注意が必要です。
バセドウ病の薬の服用をやめられる確率は約60〜80%、服薬終了後に再発する確率は30%以上と報告されています。
再発が起こっていないかを見るためにも、服薬をやめたあとも、年1回は甲状腺機能のチェックが必要です。
なお、服薬終了後の再発を2回以上繰り返す場合や、甲状腺の腫れがひどい場合、服薬をやめられる確率が低いため、薬物治療以外の治療法をとることも検討します。
対処法・セルフケア
バセドウ病の薬が効かない場合はどうしたらよいですか?
他の治療法(放射線治療・手術)に変更するか担当医と相談しましょう。
放射線治療や手術(施設によっては内視鏡手術も可能)を検討します。
それぞれメリット・デメリットがありますので、担当の先生から詳しくお話を聞いてみてください。
バセドウ病に関連するその他の質問
バセドウ病に気づくきっかけには何がありますか?
汗をかきやすい、食べているのに体重が増えない、首のあたりが腫れている、脈が速いなどの症状で気がつくことがあります。
バセドウ病の一般的な症状として下記のものが挙げられ、これらの症状が現れることでバセドウ病に気がつく場合があります。女性では生理が止まることがあります。
- 首のあたりが腫れている
- 動悸
- 体重減少
- 手の震え
- 暑がり
- 汗かき
- 疲れやすい
- 便が軟らかい
- 下痢
- 手足の力が入らない
- イライラする
- 落ち着かない
どんな人がバセドウ病になりやすいですか?
バセドウ病は20~40歳代にかけて、特に若い女性に多い病気と言われています。
患者数は女性が男性の3~5倍ほどにのぼり、特に20代から40代にかけて多く見られます。
発症の原因は、残念ながらまだはっきりとはわかっていません。
ストレスなどの環境的な要因が関係しているほか、家族内にバセドウ病の患者さんがいる方は発症しやすいとは言われています。
バセドウ病について、医師からのよくある質問
医師からよくある質問はありますか?
「バセドウ病」について医師からよくある質問の例として次のようなものがあります。
- 前と比べて現在、自分の目玉が飛び出していると感じますか?
- 胸がどきどきしていますか?
- 体のだるさはありますか?
- 便がゆるいか、あるいは下痢をしていますか?
- 手指に細かいふるえがありますか?
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この記事の監修医師
濵﨑 秀崇 先生
はまさき医院 内科・糖尿病内科・内分泌・代謝内科
【経歴】 2002年 東京大学理学部 生物学科 卒業 2008年 広島大学医学部 医学科 卒業 2008年 国立病院機構横浜医療センター 研修医 2010年 国立国際医療研究センター病院 糖尿病内分泌代謝科 レジデント 2012年 国立国際医療研究センター国府台病院 内科 医師 2016年 自治医科大学大学院 医学系研究科 卒業 2017年 医療法人泰水会 濵﨑クリニック 医師 2022年 University of Derby MBA Global 修了 2024年 University of Manchester MRes Public Health 修了
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- 2026/10/27
- 公開日
- 2020/09/03