かかとの痛みが続くときは病院に行くべき?歩くとかかとが痛む
監修医師濱畑 智弘山田記念病院 整形外科
- 更新日
- 2026/10/27
- 公開日
- 2021/07/13
踵部痛で症状チェックした人の受診データ(診断名・診療科)
受診後に報告された診断名
受診した診療科
「踵部痛」を最も気になる症状として症状チェックを始めた人が、受診後に回答したデータ(自己申告、2021年1月〜2026年9月)です。医師による記録ではなく、世の中全体の割合でもありません。
※%は回答した人に占める割合です。診断名は複数回答のため、合計は100%になりません。
※回答が1,000人以上ある症状・病名のデータに限って掲載しています。
踵部痛の症状でユビーを利用したユーザーの実際の受診データ(自己申告)では、受診後に報告された診断名は、足底筋膜炎、腰椎椎間板ヘルニア、痛風・偽痛風、変形性関節症など335種類に分かれ、一番多い足底筋膜炎でも約3割でした。
踵部痛が気になって受診した人の多くは整形外科を受診していましたが、内科や皮膚科を受診した人もいます。
同じ症状で症状チェックを始めても、その後の状態によって、診断名や受診する診療科は分かれます
- 診断名
- 335種類
- 診療科
- 38種類
「踵部痛」を最も気になる症状として症状チェックを始めた人が、受診後に回答したデータ(自己申告、2021年1月〜2026年9月)です。医師による記録ではなく、世の中全体の割合でもありません。
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概要
「かかとが痛む」に関連する主の病気には、乾癬性関節炎などがあります。
かかとが痛いとは
「かかとが痛い」とはどのような症状ですか?
かかととは足の裏の最も後ろ側にある部位です。この部位に痛みを感じることを「かかとが痛い」と言います。
かかとは、足の中でも最も後ろにあります。一般的には、土踏まずより後ろの部分を指し、「かかとが痛い」と言う時には、足の裏の痛みを指す場合と、かかとの後ろの痛みを指す場合があります。
かかとには、歩行や着地の際にとても大きな力がかかります。このため、多くの病気では、歩く時やスポーツの際に痛みを感じ、安静にしている時の痛みは弱いことが多く、また、特定の靴を履いている時だけ痛みを感じる場合もあります。
安静にしていても強い痛みを感じる場合には、痛風や細菌感染症といった炎症が関わる病気が原因となっている可能性が考えられ、また、痛みのほかにしびれを感じることもあります。この場合は、神経の病気が原因として疑われます。
足底筋膜炎(足底腱膜炎)とはどのような病気でしょうか?
足底腱膜が炎症を起こすことで痛みが生じる病気です。かかとの痛みの原因の中では最も多い病気です。
足底腱膜炎とは
足の裏には、かかとの骨と足の指をつなぐ厚い膜構造があり、これを「足底腱膜」と言います。足底腱膜炎とは、この足底腱膜が炎症を起こすことで痛みが生じる病気で、「足底筋膜炎」とも呼ばれます。
長時間の立ち仕事やランニングなどで何度も同じ動きを反復することで、かかとへのダメージが蓄積して炎症が起こります。
かかとの痛みの原因の中では最も多い病気です。
足底腱膜炎の症状
安静にしていた後、動き始めた際に強い痛みを感じることが多いです。朝起きた後の初めの一歩や、椅子に長時間座っていた後の歩き出しの痛みが強いのが特徴です。
足底腱膜炎については、こちらのQ&Aでも解説をしています。

かかとが痛いの原因
かかとの後ろが痛い原因には何が考えられますか?
アキレス腱の異常、かかとの骨の異常、痛風など関節の炎症が原因として考えられます。
かかとの後ろが痛い場合には、以下のような病気が痛みの原因として考えられます。
アキレス腱損傷
アキレス腱は、ふくらはぎの筋肉とかかとの骨をつないでいる腱です。この腱はスポーツなどが原因で損傷すると、強い痛みを生じます。完全に断裂してしまった場合には手術が必要となる場合があります。
アキレス腱付着部症
アキレス腱がかかとにつながる付着部は、歩く・走るなどで足の筋肉が収縮すると強くひっぱられます。これらの力が繰り返し加わることでアキレス腱付着部に炎症が起こり、痛みが長引く原因となります。労働やスポーツによる使いすぎ、合わない靴の使用などが発症の原因になります。
Sever(シーバー)病
活発に運動する10〜14歳くらいの男の子に起こることが多い病気です。成長段階にあるかかとの骨には脆弱な部分があり、スポーツによる負荷が繰り返されることでこの部分が傷つく病気です。
踵骨疲労骨折
長期間にわたってかかとへの負荷が繰り返されることで、負荷が蓄積して骨折を起こす病気です。長距離ランナーの方などによく見られます。骨粗鬆症が関係する場合もあります。
痛風
痛風では、足の指の付け根に急な痛みが生じることが多いですが、かかとに関節炎が起こる場合もあります。尿酸値が高い方で、水分が不足すると起こりやすいです。
参考文献
James L. Thomas, et al. The Diagnosis and Treatment of Heel Pain: A Clinical Practice Guideline–Revision 2010. CLINICAL PRACTICE GUIDELINE. 2010, 49, S1-S19.
Raju Vaishya, et al. Haglund’s Syndrome: A Commonly Seen Mysterious Condition. Cureus. 2016, 8, e820.
日本足の外科学会.“アキレス腱付着部症”.日本足の外科学会.https://www.jssf.jp/medical/download/pamphletakiresudr.pdf,(参照 2024-06-11).
Mohamad Y. Fares et al. Sever’s Disease of the Pediatric Population: Clinical, Pathologic, and Therapeutic Considerations. Clin Med Res. 2021, 19, 132–137.
受診の目安・何科を受診するべきか
かかとが痛い状態が続く場合、病院に行くべきですか?
急に強い痛みが始まった場合や、長い間改善しない場合には整形外科を受診しましょう。
かかとに急に強い痛みが始まった場合や、痛みが長い間改善しない場合には整形外科を受診しましょう。
「強めに着地をしてから」「足をひねってから」痛みが強まったなど、怪我のきっかけがあってから強い痛みが強まった場合には骨折や靭帯損傷などの可能性があります。治療しないと症状が悪化することもあるため、早めに受診しましょう。
痛みとともに腫れや赤み・熱が始まった場合には、細菌感染症が原因であり抗生物質による早めの治療が必要になる場合があります。同じような症状で痛風発作の場合もあり、その場合には鎮痛剤が有効です。
強い痛みではなくてもかかとの痛みが長い間改善しない場合には、負担のかかる作業や運動を避けたり、靴を変えたりする必要があることがあります。正確な診断や対応のためにも一度整形外科を受診しましょう。
かかとが痛む場合、何科を受診したらよいですか? また、病院を受診する目安はありますか?
整形外科を受診しましょう。「怪我をしてから痛い」「赤みや熱を持っていて痛い」などの症状があれば早めに受診しましょう。
かかとが痛む場合、整形外科を受診しましょう。受診の目安は以下の通りです。
怪我をしてから痛みが生じた場合
「強めに着地をしてから痛むようになった」「足をひねってから痛むようになった」など、怪我のきっかけがあってから痛みが始まった場合には、骨折や靭帯損傷などの可能性があります。腫れと内出血があればより可能性が高いです。治療しないと怪我が悪化することもあるため、早めに受診しましょう。
痛み以外に赤みなどの症状がある場合
患部が腫れや赤み、熱を持っている場合には、細菌感染が原因となる病気の可能性があります。抗生物質による早めの治療が必要な場合がありますので、放置せずに受診しましょう。特に糖尿病の方は注意が必要です。
その他の場合
上記以外の場合でも、痛みやしびれがだんだんと強まっている場合には、正確な診断や対応のため一度整形外科を受診しましょう。
かかとが痛いの予防
かかとの痛みの予防方法には何がありますか?
アキレス腱伸ばしなどの足首のストレッチが有効です。肥満や平らな靴の使用にも気をつけましょう。
かかとの痛みの原因となる病気で最も多いのは足底腱膜炎です。足底腱膜炎は、肥満や扁平足、足首の固い方がなりやすい病気です。そのため、普段から体重増加に気をつけることや、アキレス腱伸ばしなどの足首のストレッチを取り入れることが有効な対策になります。
また、かかとにかかる負荷を減らす上では靴の選択も重要です。特にフラットシューズのような平らな靴は履きすぎないようにしましょう。インソールの使用で、かかとへの負荷を減らすことも期待できます。
上記の対策は、足底腱膜炎に限らず、運動刺激の繰り返しが原因となる多くのかかとの病気の予防につながります。
かかとが痛いに関連するその他の質問
足底筋膜炎と足底腱膜炎は別の病気ですか?
呼び方が異なるだけで、どちらも同じ病気を指します。
「足底筋膜炎」と「足底腱膜炎」は、呼び方が異なるだけでどちらも同じ病気を指します。
足底腱膜炎とは
かかとから足の指先まで、足の裏をつなぐ膜状の構造を「足底腱膜」と呼びます。この膜が傷つくことでかかとに痛みが生じる病気が足底腱膜炎です。日本足の外科学会では、「足底腱膜炎」という呼称を用いることを表明しています。
ただし、一般的にはまだ「足底筋膜炎」という呼ばれ方をすることも多いです。
かかとの横を押すと痛い場合、何が考えられますか?
怪我や炎症、足底腱膜炎などの病気の可能性があります。
怪我や炎症、足底腱膜炎などの病気の可能性があります。これらの病気では、かかとの横を押すと痛みを感じます。
骨折
スポーツや転倒、転落の後に強い痛みが始まった場合には、かかとの骨(踵骨)の骨折の可能性があります。かかとのすぐ上にある距骨(きょこつ)という骨の骨折でも、近い場所が痛くなる場合があります。
細菌感染症、痛風、関節リウマチ
かかとのまわりに炎症を起こす病気には、細菌感染症や痛風、関節リウマチがあります。これらの病気では、腫れや熱とともに安静にしていても痛みがある場合が多いです。
足底腱膜炎
かかとの痛みの原因として最も多いのは足底腱膜炎です。足底腱膜は、足の裏に広く拡がる構造であるため、押した際に痛む場所が病状によって個人差があります。内側のかかとに近い場所を押して痛い場合には、この病気の可能性があります。
かかとの痛みは更年期と関係がありますか?
かかとの痛みは、更年期と関係がある可能性があります。
更年期の女性では、若い方と比べて関節の不調が起こりやすくなります。主な症状としては、動かした際の痛みや朝起きた際の関節のこわばりといった症状であり、足が痛くなる場合もあります。原因ははっきりとはしていませんが、女性ホルモンの変動が関係しているとされています。
また、40~60歳の方に多いかかとの痛みを生じる病気には、足底腱膜炎があります。この病気は、歩くときにかかとに痛みを感じる病気のうち、一般的に最も多いものです。
治るのに時間を要する場合もありますが、適切な加療や靴やインソールの調整で症状が軽くなることが多いため、かかとの痛みが続く場合には整形外科を受診してみましょう。
かかとが痛いについて、医師からのよくある質問
医師からよくある質問はありますか?
「歩くとかかとが痛む」について医師からよくある質問の例として次のようなものがあります。
- これまでに【高尿酸血症】と診断されたことはありますか?
かかとが痛いに関連する病気・症状
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この記事の監修医師
濱畑 智弘 先生
山田記念病院 整形外科
慈恵医大を卒業。 浅ノ川総合病院、厚生中央病院を経て2021年4月より浅草病院 整形外科に勤務。 整形外科一般および人工関節置換術を専門とする。 より広い視点で医療を捉えなおすことが出来るように2020年4月より立教大学ビジネスデザイン研究科に入学、2022年3月に卒業しMBA取得。
- 更新日
- 2026/10/27
- 公開日
- 2021/07/13