「シーハン症候群」とはどのような病気ですか?
分娩時または産後の大量出血により脳(下垂体)の壊死が起こり、重度の下垂体機能低下症を引き起こす病気です。
分娩時または産後の大量出血により下垂体の虚血性壊死が起こり、重度の下垂体機能低下症を引き起こす病気です。
妊娠中に下垂体は肥大し血流の需要が高くなりますが、出血による低血圧、血栓傾向、自己免疫反応などが誘因となって血流が障害され、壊死が起こります。
主な症状には、
などがあり、多くは非特異的であるため診断までに時間がかかることが多く、平均で7〜19年も診断が遅れると報告されています。
MRI検査でエンプティセラ(トルコ鞍の空洞化)が見られるのが特徴的で、治療には副腎皮質ホルモンや甲状腺ホルモンなどの補充療法が必要です。
早期診断と適切な治療が、QOLの改善と合併症の予防に重要です。
先進国ではシーハン症候群の患者は著しく減っていますが、下垂体機能低下症の原因のうち6〜8%を占めると報告されています。
医療法人社団メレガリ うるうクリニック関内馬車道 糖尿病・内分泌科
濵﨑 秀崇 監修
(参考文献)
Halit Diri et al.“Sheehan's syndrome: new insights into an old disease”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/26323346/,(参照 2025-07-01).
Zuleyha Karaca et al.“Sheehan syndrome: a current approach to a dormant disease”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39863703/,(参照 2025-07-01).
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