シーハン症候群の場合、主にどのような治療をしますか?
下垂体機能低下に伴う各ホルモン欠乏の補充療法を行います。
下垂体機能低下に伴うホルモン欠乏の補充療法を行います。
最も重要なのは、副腎皮質ホルモン(グルココルチコイド)の補充で、生命維持のため必須であり最初に行います。
次に、甲状腺ホルモン(レボチロキシン)、性腺ホルモン(エストロゲン・プロゲステロンまたはテストステロン)、成長ホルモンの順に補充が行われます。
甲状腺ホルモンの補充は副腎機能が十分に改善してから開始する必要があります。
成長ホルモンの補充は体組成や脂質代謝、骨密度、QOL改善に有効ですが、保険適応に制限があり個別に評価を行います。
下垂体後葉機能障害がある場合は、バソプレシン(デスモプレシン)の投与が行われます。
ストレス時(感染症や手術時など)には副腎皮質ホルモンを増量するなど注意が必要で、定期的にホルモン濃度をモニタリングします。
また、治療に関する適切な教育と長期的なサポートが重要です。内分泌専門医による診察管理が望ましいと考えられます。
医療法人社団メレガリ うるうクリニック関内馬車道 糖尿病・内分泌科
濵﨑 秀崇 監修
(参考文献)
Halit Diri et al.“Sheehan's syndrome: new insights into an old disease”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/26323346/,(参照 2025-07-01).
Zuleyha Karaca et al.“Sheehan syndrome: a current approach to a dormant disease”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39863703/,(参照 2025-07-01).
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