「神経因性膀胱」とはどのような病気ですか?

尿をコントロールする神経系に異常をきたし、頻尿や尿漏れ、尿の出しにくさなどさまざまな尿のトラブルを招く病気です。

解説

神経因性膀胱とは、尿を出すこと(排尿)や尿を溜めること(蓄尿)、尿意を感じることなどをつかさどる神経系(脳や脊髄、膀胱周囲の末梢神経など)に問題が生じて、過活動膀胱や尿が出なくなる(尿閉)などの症状をきたす病気です。
原因としては以下のようなものがあり、高齢になるほど生じやすいです。


原因の種類や時間経過によって症状はさまざまで、具体的には以下のような症状が出ることがあります。

  • 尿が出しにくい
  • 尿が溜まっているのに出ない
  • 尿が頻回に出る
  • 尿が漏れる
  • 尿意を感じない

症状が軽く、ほとんど感じないこともありますが、進行すると尿路感染症や腎機能の低下、尿管結石などに発展することがあり、治療やケアが必要です。
ただ、神経因性膀胱の明確な診断基準はなく、膀胱がん前立腺がん前立腺肥大症などでも同じような症状が出ることがあるので、神経因性膀胱の診断のためには、他の似た病気ではないことを確かめる必要があります。
原因となり得る病気や出来事のご経験がある方で、気になる症状がある場合は、泌尿器科を受診しましょう。

公開日

最終更新日

東京大学大学院医学系研究科 泌尿器外科学 泌尿器科

秋元 隆宏 監修

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神経因性膀胱

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関連するQ&A

神経因性膀胱の原因は何がありますか?

脳血管疾患やパーキンソン病、脊髄損傷、糖尿病、腹部の手術など、尿をコントロールする神経系にダメージを与える病気や出来事が主な原因です。

神経因性膀胱ではどのような症状がありますか?

突然強い尿意を感じる、尿が出せなくなる、尿が漏れるなど、原因によってさまざまな症状があります。

神経因性膀胱には初期症状はありますか?

尿が出しにくい、尿の回数が増える、尿意を感じにくくなるなど、さまざまな症状があります。

神経因性膀胱の場合、主にどのような治療をしますか?

行動療法や薬物療法、カテーテルを用いた導尿が代表的で、改善しない場合は手術を行うこともあります。

神経因性膀胱が疑われる場合、何科を受診したらよいですか?また、病院を受診する目安はありますか?

神経因性膀胱が疑われる場合には、泌尿器科を受診しましょう。

神経因性膀胱のセルフチェックはできますか?

解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。

神経因性膀胱の治療薬には、どのようなものがありますか?

尿道の筋肉を緩めるα1ブロッカーや、膀胱の異常な収縮を抑える抗コリン薬、逆に収縮を促すコリン作動薬などがあります。

神経因性膀胱の原因はストレスですか?

神経因性膀胱の原因の多くは、ストレスではありません。

ストレスや不安を感じたときに頻尿となるのは、神経因性膀胱のためですか?

完全に否定はできませんが、神経因性膀胱のためではないことが多いです。

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