イソ吉草酸血症は大人でもなりますか?
イソ吉草酸血症は生まれつきの病気ですが、大人になってから診断されることもあります。
イソ吉草酸血症は生まれつきの病気であり、大人になって初めてなるということはありませんが、軽症の場合には、大人になってから診断されることもあります。
イソ吉草酸血症は、ロイシン(筋肉などを作るアミノ酸)を分解する酵素がうまく働かず、体内に有害なイソ吉草酸がたまることで起こる病気です。遺伝子異常による先天性(生まれつき)の代謝異常症であり、大人になって初めてなる病気ではありません。しかし、まれに軽症型の場合に、小児期に症状がほとんど出ず、大人になるまで診断されないことがあります。
大人で初めて症状が現れるケースは、ごく軽度の症状や無症状のまま過ごし、大きな体調変化による体へのストレスによって、代謝負荷がかかったときに症状が出現して気がづかれます。具体的には、感染症や手術、過度なダイエットや絶食、激しい運動、たんぱく質の過剰摂取などがきっかけで、診断に至ることが多いです。この場合、嘔吐、倦怠感、意識障害、体臭の変化などが見られることがあります。
成人で診断される場合も、治療の基本は低ロイシン食と薬物療法(L-カルニチンやグリシン)による発作予防や生活の安定が目標となります。
つまり、イソ吉草酸血症は生まれつきの病気ですが、症状の出方によっては、大人になって初めて発症するように見えることもあるのです。
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(参考文献)
Vockley J et al. Isovaleric acidemia: new aspects of genetic and phenotypic heterogeneity. Am J Med Genet C Semin Med Genet. 2006, 142C, 95-103.
Mütze U et al. Classic Isovaleric Acidemia. GeneReviews. 1993-2025, , PMID: 38484105.
畑 郁江,ほか.イソ吉草酸血症 概要.小児慢性特定疾病情報センター,https://www.shouman.jp/disease/details/08_02_026/(参照 2025-11-10)
イソ吉草酸血症(指定難病247).難病情報センター,https://www.nanbyou.or.jp/entry/4816(参照 2025-11-10)
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宮城県立こども病院 小児科
谷河 翠 監修
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