イソ吉草酸血症を放置するとどうなりますか?
重篤で生命を脅かす合併症や、成長障害、発達遅滞などの後遺症のリスクが高くなります。
イソ吉草酸血症を放置すると、特に乳幼児に重篤で生命を脅かす合併症を引き起こす可能性があります。
イソ吉草酸血症は、ロイシン(筋肉などを作るアミノ酸)を分解する酵素がうまく働かず、体内に有害なイソ吉草酸がたまることで起こる病気です。治療せず放置すると、体内に蓄積したイソ吉草酸が、脳や全身に悪影響を及ぼします。
具体的には、乳児期やストレスがかかった時に、以下のような症状が出る可能性があります。
- 激しい嘔吐、ぐったりする、元気がない
- けいれんや意識障害
- 呼吸異常(頻呼吸、呼吸不全)
- 低体温症
- 血球異常(血小板減少症、好中球減少症)
- 血液の酸性化(代謝性アシドーシス)
- 高アンモニア血症による脳障害
- 脳浮腫、脳出血
これらは放置すると生命に危険を及ぼす場合があります。また、長期間適切な管理をせずに放置すると、成長障害、発達遅滞や知的障害、運動機能の低下など後遺症が残るリスクも高まります。
早期診断と低ロイシン食、薬物療法(L-カルニチン・グリシンなど)により、発作の予防や成長・発達への影響を最小限に抑えることが可能です。病気の進行や後遺症を回避するために、迅速な診断と適切な治療が重要です。
イソ吉草酸血症について、特に知りたいことは何ですか?
利用規約とプライバシーポリシーに同意のうえ、もっとも当てはまる項目を選択してください。
(参考文献)
Vockley J et al. Isovaleric acidemia: new aspects of genetic and phenotypic heterogeneity. Am J Med Genet C Semin Med Genet. 2006, 142C, 95-103.
Mütze U et al. Classic Isovaleric Acidemia. GeneReviews. 1993-2025, , PMID: 38484105.
畑 郁江,ほか.イソ吉草酸血症 概要.小児慢性特定疾病情報センター,https://www.shouman.jp/disease/details/08_02_026/(参照 2025-11-10)
イソ吉草酸血症(指定難病247).難病情報センター,https://www.nanbyou.or.jp/entry/4816(参照 2025-11-10)
こちらは送信専用のフォームです。氏名やご自身の病気の詳細などの個人情報は入れないでください。
この記事をシェアする
治療が必要な患者様へのお願い
イソ吉草酸血症
の方は説明を必ずお読みください
こちらのQRコードを
スマーフォンのカメラで読み取ってください
QRコードを読み取るだけ 非接触で安心
一問一答なので 読むのが簡単
どんな治療をするべきか 納得して取り組める
公開日:
最終更新日:
宮城県立こども病院 小児科
谷河 翠 監修
ユビー病気のQ&Aとは?
現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。
病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラ医療AIパートナー ユビー
24時間いつでも健康の悩みを気軽にチャットで相談できるあなただけの医療AIパートナー。なんとなく不調な時や人に相談しづらい悩みがあるときも、どんな相談もOKです
