イソ吉草酸血症が疑われる場合、病院を受診する目安はありますか?
嘔吐・ぐったり・けいれんなどの症状があれば即受診が必要です。早期診断・早期治療が重要です。
イソ吉草酸血症で病院を受診する目安は、嘔吐、ぐったり、けいれん、意識障害、体臭異常などです。
イソ吉草酸血症は先天性代謝異常症のひとつで、ロイシンというアミノ酸の代謝がうまくいかず、体内に有害物質がたまる病気です。症状の出方には個人差がありますが、血液の酸性化(代謝性アシドーシス)や高アンモニア血症など、生命にかかわる状態に進展することがあります。
以下のような場合は、すぐに医療機関を受診する必要があります。
- 母乳・ミルクを飲んでも嘔吐する、嘔吐が続く
- 哺乳や食事を拒否する、食思不振
- 元気がなく、ぐったりしている
- けいれんや意識の変化がある
- 呼吸が速い、呼吸が苦しそうである
- 体や尿に蒸れた足のような独特の匂いがある
- 発熱や感染症、絶食、疲労などの際に突然嘔吐、倦怠感、意識の変化が現れる
これらの症状は緊急性が高いため、すぐに医療機関に相談してください。早期に受診し、血液検査や尿検査で代謝異常を確認することが重要です。
また、新生児マススクリーニングで異常が出た場合は、症状がなくても、早期に代謝科や小児科で精密検査を受けることで、発作の予防や成長への影響を最小限にできます。早期診断と治療開始が、後遺症の予防や代謝危機からの回避に非常に重要です。
イソ吉草酸血症について、特に知りたいことは何ですか?
利用規約とプライバシーポリシーに同意のうえ、もっとも当てはまる項目を選択してください。
(参考文献)
Vockley J et al. Isovaleric acidemia: new aspects of genetic and phenotypic heterogeneity. Am J Med Genet C Semin Med Genet. 2006, 142C, 95-103.
Mütze U et al. Classic Isovaleric Acidemia. GeneReviews. 1993-2025, , PMID: 38484105.
畑 郁江,ほか.イソ吉草酸血症 概要.小児慢性特定疾病情報センター,https://www.shouman.jp/disease/details/08_02_026/(参照 2025-11-10)
イソ吉草酸血症(指定難病247).難病情報センター,https://www.nanbyou.or.jp/entry/4816(参照 2025-11-10)
こちらは送信専用のフォームです。氏名やご自身の病気の詳細などの個人情報は入れないでください。
この記事をシェアする
治療が必要な患者様へのお願い
イソ吉草酸血症
の方は説明を必ずお読みください
こちらのQRコードを
スマーフォンのカメラで読み取ってください
QRコードを読み取るだけ 非接触で安心
一問一答なので 読むのが簡単
どんな治療をするべきか 納得して取り組める
公開日:
最終更新日:
宮城県立こども病院 小児科
谷河 翠 監修
ユビー病気のQ&Aとは?
現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。
病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラ医療AIパートナー ユビー
24時間いつでも健康の悩みを気軽にチャットで相談できるあなただけの医療AIパートナー。なんとなく不調な時や人に相談しづらい悩みがあるときも、どんな相談もOKです
