イソ吉草酸血症の場合、日常生活で気をつけることはありますか?
食事管理・投薬管理・体調管理による発作予防と、緊急時への備えが重要です。
イソ吉草酸血症の患者さんの日常生活では、食事、投薬、体調、緊急時への備えにより、発作や代謝危機を防ぐことが最も重要です。
イソ吉草酸血症の患者さんは、命にかかわる代謝危機(代謝のバランスの崩れ)や長期合併症を防ぐために、食事、投薬、体調、緊急時への備えに細心の注意を払う必要があります。
食事管理
ロイシンを多く含む高たんぱく食を避け、医師や栄養士の指導のもとで必要な栄養を確保します。特殊ミルクやアミノ酸調整食品を使用することもあります。また、通常体のエネルギーは食べ物から作られていますが、体内でエネルギーが不足すると筋肉などを分解してエネルギーを作ろうとし、その結果、有害な代謝産物が増えてしまいます。食事を規則正しく食べること、長時間空腹にしないことが大切です。
投薬管理
処方されたL-カルニチンやグリシンを指示に従って服用してください。定期的な血液検査も重要です。なお、アスピリンはイソ吉草酸の代謝を妨げ、毒性リスクを高める可能性があるため禁忌です。
体調管理
発熱や感染症、絶食、激しい運動などは、代謝バランスを崩すきっかけになります。体調が悪いときはすぐに炭水化物の摂取量を増やし、早めに受診しましょう。
緊急時への備え
嘔吐、意識障害などの症状が発生した場合は、すぐに助けを求めてください。病院での迅速な対応のために、診断や緊急連絡先が記載されたカードなどを携帯しておくのもよいでしょう。学校や保育園では、症状や緊急時の対応を教職員に伝えておくと安心です。
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(参考文献)
Vockley J et al. Isovaleric acidemia: new aspects of genetic and phenotypic heterogeneity. Am J Med Genet C Semin Med Genet. 2006, 142C, 95-103.
Mütze U et al. Classic Isovaleric Acidemia. GeneReviews. 1993-2025, , PMID: 38484105.
畑 郁江,ほか.イソ吉草酸血症 概要.小児慢性特定疾病情報センター,https://www.shouman.jp/disease/details/08_02_026/(参照 2025-11-10)
イソ吉草酸血症(指定難病247).難病情報センター,https://www.nanbyou.or.jp/entry/4816(参照 2025-11-10)
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最終更新日:
宮城県立こども病院 小児科
谷河 翠 監修
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