ダウン症には初期症状はありますか?
ダウン症は生まれつき特徴があり、初期症状ではなく先天的兆候として現れます。
ダウン症(ダウン症候群)には、いわゆる「初期症状」はありません。染色体の異常による生まれつきの病気であり、胎児期や出生時点から、すでにダウン症特有の「特徴」「兆候」が現れています。
出生直後に見られる主な特徴には、以下のようなものがあります:
- つり上がった目で、目頭(内眼角)の部分を覆うように垂れ下がる皮膚のひだ(蒙古ひだ)が目立つ
- 顔の平坦さ(特に鼻の付け根が低い)
- 口が小さめで舌が大きい
- 耳が小さめで位置が低い
- 手のひらに1本の横線(単一手掌線)
- 筋肉の緊張が弱い(筋緊張低下)
- 指が短く、小指が内側に曲がっている(内反小指)
- 身長や体重が平均より小さいことが多い
これらはすべて医学的には「特徴」や「兆候」と呼ばれ、一般的に言う「症状」とは異なります。
多くの場合、出生時にこれらの特徴をもとに医師がダウン症を疑い、染色体検査によって確定診断がなされます。
また、妊娠中にも超音波検査や母体血清マーカー検査などで、胎児の首の後ろのむくみや心臓の異常などが見つかることがあり、これがダウン症の可能性を示唆する「初期の兆候」となることもあります。
したがって、ダウン症には、「初期症状」ではなく、「生まれつき見られる身体的特徴」や「出生前にわかる兆候」があると言えます。
宮城県立こども病院 小児科
谷河 翠 監修
(参考文献)
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