軽度のダウン症の場合、気づかないことはありますか?
軽度のダウン症は知的障害や身体的特徴が軽度で目立たず、周囲が気づかないことがあります。
ダウン症(ダウン症候群)の症状には個人差があり、身体的特徴や知的障害が比較的目立ちにくい軽度の場合、特に初期の段階では周囲が気づかないことがあります。
軽度のダウン症の特徴には、以下のようなものがあります。
- 知的障害の程度が軽い:知能指数(IQ)が比較的高く、日常生活での自立が可能な人もいます。また、言葉発達が比較的スムーズで会話や学習において、大きな支障がない場合もあります。
- 身体的特徴が目立たない:典型的な顔の特徴(つり上がった目、低い鼻など)が薄く、外見から気づかれにくいこともあります。
- 健康上の問題が少ない:心疾患や消化器の異常がみられないなど、医療的ケアの必要性が少ないこともあります。
ダウン症では、軽度かどうかに関わらず、早期からの発達支援や医療的管理が大切です。例え症状が軽いようにみえても、個別の支援やフォローアップを受けることで、本人の可能性を最大限に引き出すことができます。
※ダウン症に医学的な「軽度・重度」の分類はありませんが、一般的には、症状が比較的軽いケースを指して「軽度」という言葉が使われることがあります。染色体異常が一部の細胞だけにある「モザイク型」では症状が軽くなる傾向がありますが、同じ染色体異常のタイプであっても個人差は大きく、予測は困難です。
宮城県立こども病院 小児科
谷河 翠 監修
(参考文献)
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