ダウン症の寿命はどのくらいですか?
ダウン症の人々の寿命は、医療技術の進歩により現在は60歳以上が一般的です。
近年では医療の進歩や、社会的な支援が充実してきたことで、多くのダウン症(ダウン症候群)の人々が、60歳以上まで生きることが可能となっています。
ダウン症の寿命は、個々の健康状態や生活環境、医療のサポートの程度などに大きく依存します。
20世紀半ばまでは、特に心臓疾患や感染症、その他の合併症が原因で早死にすることが多く、ダウン症の人々の寿命は平均して30歳前後でした。
近年では医療技術の進歩により、ダウン症の人々の寿命は大幅に延び、特に医療や福祉の支援が充実している国では、70歳を超えることもあります。
ダウン症の人々は、一般的に心臓病や消化器の問題、呼吸器系の問題などの合併症を持つことが多いです。
これらの合併症は、特に治療が遅れたり、医療サポートが不十分だった場合、寿命に影響を与える可能性があります。
定期的な健康診断や適切な治療を受けることで、合併症を予防または治療することが大切です。
また、加齢に伴い、生活習慣病、心血管疾患、認知症、筋肉や骨の衰えなどが進行する可能性があるため、高齢期のケアが非常に重要です。
家庭や社会から適切な生活支援を受けることで、精神的・身体的な健康が保たれ、長生きが可能になります。また、健康的な食事と運動習慣も寿命に寄与します。
ダウン症に関する医学研究が進んでおり、今後、新たな治療法や予防策が普及すれば、ダウン症の人々の寿命はさらに延びるかもしれません。
宮城県立こども病院 小児科
谷河 翠 監修
(参考文献)
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